海上自衛隊砕氷艦『しらせ』、南極で座礁


2014年2月17日       小河正義

防衛省は2月17日夜、第55次南極観測隊に協力して行動中の砕氷艦『しらせ』(12,650㌧)が座礁事故を起こしたと発表した。船底で一部浸水は認められるが、二重底の構造で離礁に成功すれば航行に影響は無い。

発表によると座礁事故が起きたのは、2月16日午後1時40分頃(日本時間)。同観測隊の要請でロシアのマラジョージナヤ基地(現在は無人状態)に接近中、700㍍沖で暗礁に乗り上げたという。同基地は昭和基地の北東約300㌔。周辺の輸送ルートを調査中だった。船体を小破したが、燃料漏れは無い。乗組員など240人は全員無事だ。1回目の離礁作業は成功しなかった。船底の浸水は二重底の頑丈な構造で今後の航海に支障は生じない。満潮を見計って再度離礁を試みる。

第55次南極観測隊の輸送協力は終了している。

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[(海上自衛隊)厚さ1.5㍍の氷海もものともしない砕氷艦”しらせ”]

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[(海上自衛隊)大海原を航行する砕氷艦”しらせ”の勇姿]