月別: 2016年8月

ボーイング747の設計者、サター氏が逝去、95歳

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首都ワシントンにあるスミソニアン航空宇宙博物館から「747の父(Father of the747)」の称号を与えられたジョー・サター氏が亡くなった。95歳だった。サター氏はボーイング747のチーフ・エンジニアだったが、747型機は最初の広胴型機として誕生し、世界の大量輸送時代の幕開けの先駆けとなった。

不安定な世界情勢に対処、新ミサイル防衛手段の数々

LM長距離レーダー

第19回「スペース&ミサイル防衛シンポジウム(SMD)がこのほどハンツビル(Huntsville, Alabama)で開催された。折からの北朝鮮の武力行使威嚇で日本、韓国は脅威に曝されている。北朝鮮は、今年1月に4回目となる地下核実験を行い、中短距離弾道ミサイルの発射実験を繰り返し、5月以降だけでもl0回に達し、内2回は潜水艦から発射するSLBMだった。

「ノー」と言える連合、 共産党に「ノー」と言えない民進党

民進党と労働団体の連合との関係が、「民共共闘」をめぐってギクシャクしている。

連合の神津里季生(りきお)会長は8月25日、記者会見で「共産党とは目指す国家像が全く違う。一緒に手を組んでやることはあり得ない」と、民共共闘に否定的な姿勢を示した。

日航、注意深く成長路線を進む

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先般タブリン(Dublin, Ireland)で行われたIATA年次総会に出席した大西賢日本航空会長が、エビエーション・デイリー(Aviation Daily)誌に語った「日本航空の今後の戦略」の内容が報じられたので、同誌の意見と共に概要を紹介する。

8月15日、中国海空軍の動き活発化、尖閣諸島近くに多数の海警局公船と漁船が来寇、領海侵犯を繰り返す!

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8月15日前後から19日に至る間の中国海軍艦艇と空軍機の動きは、異常なほどに活発化している。後述のように米軍主催の環太平洋合同演習(リムパック)に参加し、帰路日本海に入った艦艇3隻と、浙江省軍港から出航した別の3隻が対馬海峡経由で日本海に入り、日本海中部海域で、合計6隻で演習を行っている。中国軍解放軍報(China Military Online)は「通常の外洋演習の一環で、他意はない」と報じている。

防衛省、ミサイル防衛体制(BMD)強化を急ぐ

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去る8月3日北朝鮮西海岸から移動式ランチャーで発射された弾道ミサイルが、本州秋田県沖250 kmの排他的経済水域に落下した。このミサイルは液体燃料式で、隠蔽された基地内で燃料を注入したのちに引き出し、発射したものとみられる。約1,000 kmを飛んで、これまでのミサイルの中で最も日本に近い海域に着弾した。

防衛省は発射を事前に予測することができず大きな衝撃を受けている。

最新型打上げロケット「ファイアフライ・アルファ」の開発順調

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2014年設立の若いベンチャー企業「ファイアフライ・スペース・システムズ(Firefly Space Systems)」は、太陽周回軌道打ち上げ用の小型ロケットを開発している。「ファイアフライ(Firefly)」とは「ホタル/蛍」。この会社はオースチン(Austin, Texas)郊外にあり、創立者で社長のトム・マークシック(Tom Marksic)博士はスペースX社のロケット試験場の所長をしていた技術者。

参院選の結果と日本政治の展望

「改憲3分の2 発議可能に 自民一人区21勝11敗」(産経新聞 7月11日)。

7月10日投票の第24回参議院選は、与党の自公両党、保守系のおおさか維新の会が議席を増やし、日本国憲法を見直そうという政党が参議院(定数242)の3分の2の議席を確保する歴史的な参院選になった。改正の好機到来。

中国、世界最大の水陸両用飛行艇を完成、海洋権益拡大の施策

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広東省マカオの北にある珠海のAVIC工場で2016年7月23日土曜日、大型の水陸両飛行艇AG600型機の完成がメデイアに公開された。その10日ほど前に国際仲裁裁判所が「中国の南シナ海における(九段線)と呼ぶ領有権主張は根拠がなく不当」との判決を下した。中国はこれに応えAG600型機の完成を公表し、その航続距離は(九段線海域)の隅々に至るまで無給油で往復可能だ、と強調して判決を無視する構えを示した。

米海軍の「コンソリデーテッドPBY」飛行艇、復元飛行に成功

PBY復元機

第二次大戦中の爆撃機や戦闘機は、B-17空の要塞やP-51ムスタングの例を出すまでもなく、博物館や愛好家の手によって多くの機種が復元、展示されている。しかしこの飛行艇「PBYカタリナ」の復元機は極めて珍しい。