月別: 2015年6月

ロールスロイス、トレント系列エンジンの開発を加速

TrentXWB図

RR) が作る大型エンジンTrent (トレント)系列は3軸構成の高バイパス比ターボファンで、RB211エンジンの後継である。1990年8月に運転を始めたTrent 700の成功以来、Trent 900、Trent 1000 、Trent XWBが次々に完成、それぞれA380型機、787型機、A350型機用として採用されている。これらに続いて、Trent 1000TEN、Trent 7000が間もなく実用化される。ウルトラファンについても開発が始まった。

北海道宗谷岬付近でロシア海軍艦艇の動きが活発化

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ここ数日、北海道北端の宗谷海峡でのロシア海軍艦艇の動きが再び活発化している。統合幕僚監部の発表によれば次の通り。これら4件の発表のうち3件は「キロ級」潜水艦1隻ずつが宗谷海峡をオホーツク海から日本海に向け通過したとの報告である。

ロータックス・エンジンの改良キット、「ハイブリッド推進装置(HPS)」が出現

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軽飛行機や小型無人機に使う革新的な「ハイブリッド推進装置(HPS= hybrid propulsion system)」が「2015年パリ航空ショー」で公表された。「ハイブリッド推進装置(以後HPS)」は、イスラエルの国防企業“アショット・アシュケロン(Ashot Ashkelon)”社が中心となり、イタリアの軽飛行機メーカー”CFM Air”と“エフェスト(Efesto)”社が協力して開発したもの。

エアバス、2015パリ航空ショーで成果

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6月18日に、恒例のLeeham Co.による2015年パリ航空ショーでの受注状況のまとめが発表された。これによると期間中の受注総額は1,070億ドルに達し、エアバスが過半を獲得しボーイングを抑えトップになった。

A400M墜落事故は、ソフト組込み過失によるデータ消失が原因

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この事故は、電子化が進む近代の航空機ではソフトの取り扱いが如何に重要であるか、改めて思い起こさせた。我が国ではほとんど報道されなかったので初耳の方が多いと思う。エアバスによると「離陸上昇中に4つのエンジンのうち3基 (No.1、No.2、No.3)がパワーレバーの操作に反応しなくなり停止した」。乗員は、通常の操作方法通りレバーを一旦アイドルに戻し、再びレバーを押し推力増加を試みたが成功せず、セビル郊外のラ・リンコナダ(La Rinconada)に墜落した。

中国艦隊相次いで西太平洋に進出、訓練を実施

先島諸島地図

防衛省統合幕僚監部の発表(27-06-10、27-06-12、27-06-13)によれば、沖縄列島周辺を警戒中の我が海上自衛隊の護衛艦、航空機は、6月10日以降3日連続して活動する中国艦隊を発見した。いずれも宮古島あるいは与那国島の南方の西太平洋上で演習を行ったことを確認している。

ロシア海軍艦艇、相次いで宗谷海峡を東進

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防衛省統合幕僚監部の一連の発表(27-06-08、27-06-10、27-06-11)によると、6月5日から同10日に掛けて、4回にわたり宗谷海峡北または北西100-200 km付近の海域を東に進むロシア海軍の艦艇を発見した。発見、追尾したのはいずれも海上自衛隊八戸基地第2航空群所属のP-3C哨戒機。海峡を通過した艦艇は、「キロ級」潜水艦が合計3隻と「タランタルIII級」ミサイル護衛哨戒艇3隻。

日本航空「最も優れたエアライン」に選定される

日航787

エビエーションウイーク誌が行った2014年の全世界のエアライン評価”TPA”で、最高得点を得たのは「日本航空」、また「アメリカン・エアライン・グループ」は前年比で最も改善された航空会社と評価された。両社ともに数年前の倒産状態から立ち直り劇的な回復振りを示した。

エアバス最新技術の結晶、A350のパイロット報告(その3)

A350主翼、フラップ

A350は、エアバスが作る最大の双発機で、航続距離が最も長く、最も高空を飛び、最も高速で巡航できる最新型機である。つい先日カタール航空で飛び始めたA350-900型機はボーイング787より大きい。エコノミーで9列席、315名の乗客を乗せマッハ0.85の速度で7,750nm(14,300 km)を飛行する。(その3)

エアバス最新技術の結晶、A350のパイロット報告(その2)

A350コクピット

A350は、エアバスが作る最大の双発機で、航続距離が最も長く、最も高空を飛び、最も高速で巡航できる最新型機である。つい先日カタール航空で飛び始めたA350-900型機はボーイング787より大きい。エコノミーで9列席、315名の乗客を乗せマッハ0.85の速度で7,750nm(14,300 km)を飛行する。(その2)