
NASAの宇宙探査機「ルーシー」は、2025年4月20日午後1時51分(米東部時間)に、小惑星帯の小惑星「ドナルドヨハンソン」に最接近、フライバイに成功した。NASAの担当チームは「ルーシー」が収集したデータを地球に送信するよう指示した。データ送信には1週間ほど要する見込み。(The Lucy team has confirmed NASA’s Lucy spacecraft phoned home after its encounter with the main belt asteroid Donaldjohanson. The Spacecraft closest approach to the asteroid at 1:51 pm EDT. The team has commanded the spacecraft to start sending data back to Earth, will take a week.)
「ルーシー」は、太陽系の火星―木星の間にある「小惑星帯 (main asteroid belt)」の中の3個の小惑星および木星軌道上にある小惑星の集団「トロヤ群(Trojan)」に属する小惑星8個の近くを通過し探査する宇宙機である。「ルーシー」は「トロヤ群」小惑星を探査する初めての探査機となる。木星軌道上には、木星に先行して太陽を周回する「トロヤ群(Trojan)」と木星の後ろを回る「ギリシャ群(Greeks)」の小惑星群がある。「小惑星帯」や「トロヤ群」などの小惑星は、太陽系初期の歴史を示す「惑星を形成する化石/惑星になれなかった小惑星群」と考えられている。