令和6年8月、我国周辺での中露両軍および北朝鮮の活動と我国/同盟諸国の対応

令和6年8月、我国周辺における中露両軍および北朝鮮の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し各方面から多くの発表があった。今月の注目すべきニュースは次の通り。
(Military threats by Chinese, Russian Forces are tensed up more in August 2024. Japan and Allies conducted multiple large scale exercises for retaliation. Following are main issues. )

『日航・松尾ファイル』の出版(下) そこに中曽根政権の思惑があった

本稿は木村良一氏の寄稿です。 拙著のサブタイトル「日本航空はジャンボ機墜落事故の加害者なのか」に違和感を持った方も多いと思う。この私も墜落事故を起こしたのは日航で、日航は加害者だと考えていた。しかし、御巣鷹山のあの墜落事故の詳細を知る、元日航取締役(技術・整備担当)の松尾芳郎氏(93)からファイルを託され取材を進めていくと、その考えが間違っていることに気付かされた。誤解を恐れずに言えば、日航は加害者ではなく、被害者なのである。

ファンボロー、RIAT、オシュコシュ、3航空ショーの話題

2024年7月は、英国でファンボロー航空ショーと王立国際軍事航空ショー[RIAT]、および米国でEAAエア・ベンチャー・オシュコシュ・ショーが開催された。それぞれのショーで話題となった事例を紹介する。米航空宇宙誌「エビエーション・ウイーク」が2024年7月29日-8月11日号で「エア・ショー・ウイーク(Air Show Week)」として特集した記事をベースにして解説を試みた。

三菱電機、レイセオンと共同で[SPY-6]レーダーを米海軍に供給

三菱電機は米国のレイセオン(RTX )と、米海軍向けSPY-6(V)レーダー部品を供給する契約を締結した。これで三菱電機は米海軍向け装備品のサプライチェーンに参入することになる。三菱電機はこれまでも多くの分野でレイセオンと協力関係にあったが、今回の契約でさらに発展することになる。
(Mitsubishi Electric has engaged with Raytheon, an RTX business unit, to supply components for the SPY-6(V) radar for U.S. Navy vessels. The contract between two will enable Mitsubishi to begin preparations for making SPY-6(V) components to supply the U.S. Navy. Mitsubishi will participate in the U.S. Navy’s equipment supply chain business in the future.)

日本、対空ミサイル[AMRAAM]の国内生産と、BMDミサイル[PAC-3]の対米輸出を決定

日米両国政府は7月28日、中距離空対空ミサイルAIM-120 AMRAAM (アムラーム)の日本国内生産の開始と、すでに国産化している弾道ミサイル迎撃ミサイルPAC-3の対米輸出について、合意に達したと発表した。
(Japan will produce munitions supplies, under agreement with the United States to co-produce AMRAAM anti-air-missiles and PAC-3 BMD missiles, the two countries announced July 28.)

令和6年7月、我国周辺での中露両軍および北朝鮮の活動と我国/同盟諸国の対応

令和6年7月、我国周辺における中露両軍および北朝鮮の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し各方面から多くの発表があった。今月の注目すべきニュースは次の通り。
(Military threats from Chinese, Russian Forces and North Korean are tensed up in July 2024. Japan and Allies conducted multiple large scale exercises for retaliation. Following are main issues. )