月別: 2013年10月

ボーイング、B737型機で2017年に月産47機へ。受注から引き渡しまで待ち時間短縮

ボーイングは10月31日、航空会社が欲しい時期に機体を受領出来る体制へ舵を切った。人気機種、B737型機について、2017年に月産47機へ増産すると発表した。2010年に比べ5割増。後継機のB737MAXシリーズ売り込みで、ライバルのエアバスA320neoに供給能力の対等条件を確保する戦略だ。

中国、北京駐在の防衛駐在官に"機動-5号"演習妨害と抗議。日本側、はねつける

中国国防部は10月31日午前、北京駐在の日本大使館・防衛駐在官を呼び、西太平洋での人民解放軍の軍事演習を自衛隊が妨害したと抗議した。同国防部の記者会見で報道官が明らかにし、NHK、TBSなど、日本国内の報道機関も伝えた。国防部のHPでも発信した。在京国際軍事筋は元来、日本の排他的経済水域で、この種の演習を実施すること自体が、軍事的挑発行為で『今後、好き勝手にやらせろ!』の北京の”恫喝外交”そのものだと批判した。

露プーチン大統領、核報復部隊の即応態勢を視察

ロシアのプーチン大統領が核報復部隊の即応態勢を視察した事が判った。ICBM(大陸間弾道弾)、SLBM(潜水艦発射弾道弾)を4発、実射したほかミサイル防衛網の作動状況もチェック。クレムリンは結果に満足げだった。

『B777-X、ローンチング前に870億ドル相当の発注交渉進展か』

ボーイングの次世代新大型機、B777-Xシリーズの大量発注交渉が水面下で進行している。有力経済メディア『ブルームバーグ』が特ダネ扱いで10月30日、報じた。首尾よく交渉がまとまれば、契約総額は870億ドルと空前の規模。エミレーツ航空など湾岸の3大航空会社が交渉相手だ。11月17日、ドバイで開催予定の航空ショーで未曾有の航空機購入契約の全貌が明らかになる。

中国海軍、沖縄周辺で活発な動き

防衛省統合幕僚監部は、10月30日午後、沖縄周辺の活発な中国海軍の動きに繋がる艦船の動向を発表した。

それによると同日午前4時頃、沖縄県宮古島北東約100㌔の海上で西太平洋から東シナ海方面へ向け北西進する中国の艦船を警戒中の第1護衛隊群(横須賀)所属の護衛艦『いかずち』(4,550㌧)と第1海上輸送隊の輸送艦『ときわ』(8,100㌧)が発見した。識別の結果、『ルフ級』駆逐艦、『ジャンカイⅡ級』フリゲート艦、『フーチン級』輸送艦の3隻と判明した。

JALのエアバスA350選択で業界に波紋

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ボーイングとエアバスが競り合う世界の航空機市場のバランスがJALのA350選定で変動しそうだ。これ迄日本の市場はボーイングが90%を占めていたが、今回の契約で状況が変わるかも知れない。日本の航空宇宙業界はずっとボーイングと緊密な関係が続いてきたが、ここへ来てJALのみならずANAもエアバス発注に踏切る可能性が出てきた。またJALはこれで暫くはボーイング777Xを買うことはなさそうだ。

西太平洋の軍事演習帰途の中国海軍艦船が与那国島接続水域航行

西太平洋で中国人民解放軍が実施中の軍事演習『機動-5号』から帰還途中の中国海軍艦船が沖縄県・与那国島の接続海域を5時間近く航行した事実が分かった。同時に同演習が日本最南端の沖の鳥島(無人島)を標的にした可能性が浮上、中国の日本固有の領土に対するあからさまな”野心”に総理官邸、防衛、外交当局は警戒感を強めている。

米LCC(格安航空会社)、ジェット・ブルーがA320neo型機等35機発注。A320型機シリーズの累計受注、1万機突破

エアバスは、10月29日ジェット・ブルー航空とA320型機シリーズ35機の購入契約を結んだと発表した。同航空は1984年発足の米国の有力LCC(格安航空会社)。

中国海軍、原潜部隊のベール剥ぐ。人民日報(日本語版)で極秘写真公開

中国海軍の原子力潜水艦部隊の㊙写真が、人民日報(日本語版)10月29日付けトップ記事で公開された。これまで厳しい報道管制で”機密のベール”に閉ざされていたが、初公開の背景は西太平洋の覇権確立を目指す中国の対日圧力の一環と見られる。公開された写真は何れもカラーで原潜の外部全体写真に加え、艦内の様子、更には放射能関連事故が発生した際の制圧訓練の様子まで紹介している。

露・電子偵察機、日本海側から中国地方に接近。空自、スクランブル

防衛省統合幕僚監部は10月28日、露・海軍電子偵察機が日本海側から中国地方に接近したのを受け、要撃戦闘機でスクランブル(緊急発進)したと公表した、去る、10月12日に同種の機体で、同一ルートの飛行がスクランブル機に確認された。露側の電子偵察のターゲット等、意図の分析を急ぐ。