2014年3月8日 John Bosnitch & Aaron Terruli
乗客乗員239人が搭乗したマレーシア航空、B777型機がマレーシア・クアラルンプール離陸2時間後の3月8日午前2時40分(現地時間)、地上との交信を絶った。同航空が同日午後2時半、報道機関に発表した。航空管制機関のレーダー記録の解析で同機はベトナムの管轄空域を飛行中、突然急降下し、画面から消失したという。緊急信号等の発信は無く、突然、異常事態がマレーシア機を襲った可能性が出てきた。現在、航路上の機影喪失地点を中心にマレーシア、ベトナム等が共同して捜索救難活動に当たっている。事故発生時には緊急遭難信号を発信する装置(ELT)が機体に装備している。シグナルを逆探知すれば遭難地点が発見可能だが、3月8日夕刻時点で該当情報は無い。
消息が途絶えたのはマレーシア航空370便。ボーイング777-200型機。乗客227人と乗員12人が搭乗していた。クアラルンプール空港を3月8日、午前零時41分(現地時間)離陸。目的空港の北京には同日午前6時半(現地時間)到着予定だった。
同機はマレー半島南部を縦断後、タイ湾をへてベトナム空域を北上する飛行計画だった。マレーシア航空の最新の発表では同機は午前2時40分頃(現地時間)サバン(Subang)航空路管制所との交信を絶ったという。マレーシア東部コタ・バルの東方、約220㌔。レーダーの追尾記録では交信を絶った後、機体が急降下を始めたとの非公式情報がある。
最後の交信地点を中心にタイ湾東部で広汎な捜索活動が始まっている。周辺の空港を含めマレーシア機の緊急着陸情報は皆無で、遭難が時間の経過とともに確実視される。
乗客名簿によると、乗客の国籍は14ヶ国。最も多数なのが中国人で幼児を含め153人。次いでマレーシア人38人。インドネシア人12人。豪州人6人。米国人4人。フランス人3人-等となっている。日本乗客はいない。
機長はマレーシア人のザハリェ・アーマド・シャー(53)で総飛行時間18,365時間のベテラン。機体は2002年の製造でこれまでの飛行時間は18,893時間で経済寿命とはほど遠い。
[(MINISTRY OF NATIONAL DEFENCE)消息が掴めぬマレーシア航空機の飛行経路]