露偵察機、中国地方日本海側へ接近で空自、緊急発進


2014年3月26日(18:50)                      小河正義

防衛省統合幕僚監部は3月26日、露・電子偵察機が日本海側で、防空識別圏(ADIZ)を超えて中国地方へ接近したため、緊急発進を行なったと発表した。

統合幕僚監部によると、同日午前、日本海西部を大陸方面から南下、中国地方に接近する国籍不明の機影を航空自衛隊、西部航空方面隊の防空レーダーが捉えた。直ちに待機中のF-15『イーグル』戦闘機が緊急発進した。

該当機に接近、空自パイロットが肉眼で確認の結果、露海軍電子偵察機、イリューシンIL-20『クート』と判明した。

露電子偵察機は隠岐島方面へ向け南下後、対馬へ機首を変え、その後、反転して往路をたどり沿海州方面に去ったという。

露側の飛行の意図は分析中だが、北朝鮮の弾道ミサイル発射との関連性が浮かび上がっている。領空侵犯は無かった。

3月26日ロシア機

 

図:(防衛省)3月26日、わが国日本海沿岸に接近した露海軍電子戦情報蒐集機Il-20の航跡

03-26露Il-20

 

図:(防衛省)3月26日、わが国日本海沿岸防空識別圏に侵入した露海軍電子情報蒐集機Il-20。

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