露海軍・電子偵察機、本州~北海道日本海側で同日に2回目の偵察飛行実施でスクランブル


2014年4月12日(JST.00:20)                    小河正義

防衛省統合幕僚監部は4月11日、露海軍の電子偵察機が同日、2回目の偵察飛行を本州~北海道の日本海側で実施したのに伴い、スクランブルで対応したと発表した。3月26日以降、執拗に続く露海軍偵察機の日本海側での対日接近飛行はこれで12件目。一日に2回実施はこれが初めてだ。

統合幕僚監部によると4月11日、日本海中部で国籍不明機が、中国地方へ向け防空識別圏(ADIZ)を超え、南下するのを航空自衛隊中部航空方面隊の防空レーダーが探知した。待機中の要撃戦闘機にスクランブル命令が下った。該当機に接近した結果、機種は露海軍・電子偵察機イリューシンIL20『クート』と判明した。同日、日本海側に接近飛行した機体と同一機の可能性が強い。

露海軍機は竹島、隠岐島の中間付近を通過、南西方向に飛行。対馬列島の東方で反転し本州~北海道の日本海側を北上。積丹半島の北東付近で機首を変針、往路をたどり奥尻島西方付近から沿海州方面に去った。

2回目のIL20接近

 

[(航空自衛隊)日本列島の日本海側に接近した露海軍・電子偵察機の航跡]

イリューシンIL20接近

 

[(航空自衛隊)緊急発進の対象機となった露海軍・電子偵察機イリューシンIL20″クート”]