北海道周辺で露海軍の艦船が移動


2014年4月29日(JST.09:50)   小河正義

Revised 2014-04-30

北海道周辺で露海軍の艦船の動きが4月25~27日にかけ、海上自衛隊、対潜哨戒機から確認された。日本列島周辺での露軍機の偵察活動再開に繋がるか否かは現時点では判らない。

露タランタルIII

図:(防衛省)4月27日午後6時頃、宗谷岬沖を東に向かう「タンタラル級ミサイル哨戒艇」3隻のうちの一隻

露ウダロイ

図:防衛省)4月25日午後3時頃津軽海峡を東進する「ウダロイI級ミサイル駆逐艦」。本級は1155型大型対潜艦と呼ばれ、排水量8,500㌧、強力な対空兵装と対潜装備を持っている。12隻が就役中。

防衛省統合幕僚監部が4月28日、公表したところだ4月27日、午後6時頃、北海道・宗谷岬の北西、約110㌔付近の日本海北部を東に向かう露海軍の艦船の一団をパトロール中の海上自衛隊、P3C『オライオン』(青森県八戸基地、第2航空群所属)が発見した。確認の結果、ミサイル護衛哨戒艇『タランタル級』3隻のグループと判明した。同船艇の一団は、その後、宗谷海峡を東進、通過しオホーツク海方面に向かったと言う。

それに先立ち、4月25日午後3時頃北海道西部、奥尻島、西南西約100㌔の日本海を東進する露海軍の艦船をP3C『オライオン』が捉えた。ミサイル駆逐艦『ウダロイⅠ級』と識別できた。同艦はその後、津軽海峡を東進し太平洋へ抜けたという。津軽海峡は国際海峡で外国艦船の通過に国際法上の問題はない。

ただ、つかの間の静けさがピリオドを打ち、日本列島周辺で露軍機の動きが活発化する兆しかもしれない。