政府専用機、B777-X型機選定が有力(No2)


2014年6月9日(JST.15:20)                小河正義

ANA 787-9 Artwork

[(ANA、Boeing)全日空は3月末、次世代大型機にB777-9X、14機導入を決めた。]

次期政府専用機の機種選定の水面下で、日航、全日空の間で運航乗員養成、地上整備支援等業務委託受注で激烈な闘いが進行していたという。候補機種はエアバスA350XWB、ボーイングB787、B777-9Xの3機種が鎬を削る”熱戦”を繰り広げ、双方が一時、互角の闘いと見られた時期もあった。ここへきてボーイング優勢の動きが鮮明になったのは、『”日米同盟”重視の安倍政権の戦略が見え隠れする』との指摘もある。

政府専用機で選定の重要項目は 1)ノンストップ飛行距離。2)暗号解読を含む衛星通信機能。3)長旅にも耐える居住空間と輸送能力。-等だ。B777-9Xは400人を乗せ17,222㌔の無着陸フライトが可能。機体のスペースも現用のB747-400型にほとんど遜色がない。翼は複合材を全面使用した新設計、エンジンも省エネ性能に更に磨きがかかるという。操縦室は革新的な設計が導入される。

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[(Boeing)新造機と変わらないB777-Xシリーズ]

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[(Boeing)ボーイングが風洞実験中のB777-Xの縮小モデル]