2014年6月14日(JST.23:50) John Bosnitch
兵士等49人が搭乗のウクライナ空軍大型輸送機が6月14日未明、ウクライナ東部のルガンスク空港付近で墜落、全員が犠牲となった。ウクライナ検事総長事務局が認めた。墜落の原因は地上の対空砲火攻撃で、政府軍と親ロシア勢力との武力衝突発生後、単一のインシデントとして最悪となった。
[(Ilyushin)地上砲火で撃墜されたウクライナ空軍のイリューシンIL76、四発大型ジェッ
ト輸送機の同型機] 反政府側の対空砲撃での撃墜事件が起きたのは6月14日午前零時50分頃(現地時間)。同機はウクライナ東部の要衝、ルガンスク空港へ着陸降下開始直後、悲劇に見舞われたという。兵士40人とパイロット等乗員9人の、合計49人が搭乗していた。現地で撮影された住民のビデオ映像によると『2度の閃光に続き火の手が夜空を焦がした』。 親露派の反政府組織は撃墜の背景に自分たちの存在を認めた。使用された対空砲火器は大口径の重機関砲、対空ロケットなど相当な破壊力を持つ。 ルガンスクだけでなくドネツク等の東部ウクライナでは双方の戦闘が一進一退で泥沼化の様相だ。