2014年6月26日(21:50) Aaron Terruli
[(US AIR FORCE 、LOCKHEED-MARTIN)21世紀の米軍宇宙防衛、情報収集戦略の亀要、SBIRS(宇宙空間赤外線探知システム)]
米空軍が、21世紀の宇宙防衛、情報収集戦略の要、『SBIRS(Space Baced Infrared System:宇宙空間赤外線探知システム)』の衛星の新たな製造契約をロッキード・マーチンと最終契約した。総額は18.6億㌦。予算措置がついた事で同システム第5、6
番目の静止軌道衛星の調達に目処が立った。
『SBIRS』は 1)弾道ミサイル発射時点での早期警戒機能。2)未アイル防衛システムに対する弾道ミサイル軌道情報の提供。3)紛争地域での各種インテリジェンス活動。-等の役割を負う。既に運用中の衛星は期待以上の結果をもたらし、米軍の宇宙戦略遂行に欠かせない。
同システムは高感度の赤外線センサーを搭載した『GEO衛星(楕円軌道を周回)』、衛星を管制制御する地上の関連施設、特別仕様のソフト・ウェアーから構成される。すでにGEO1、2号は米空軍宇宙司令部に運用を委ねている。同3、4号は最終組み立てラインで、打ち上げ前の機能検査の過程にある。
今回、予算措置が米空軍から耕じられたのは同、5、6号衛星。部品調達で事前手当が必要な予算は2度、承認され、18.6億㌦は製造にゴーがかかる資金だ。
米空軍は弾道ミサイル発射早期警戒機能を『DSP衛星』に担わせてきたが『SBIRS』への切り替えで、米宇宙戦略は新たな次元に入る。
[(USAF fact sheets)過去ベールに包まれてきた弾道ミサイル早期警戒衛星、”DSP”]