全日空、近くB787型の派生機、-9を初取得。ETOPS ルール適用範囲拡大で国際線の投入路線広がる。


2014年7月2日(JST.09:20)                                 Aaron Terruli

全日空が今月下旬、国内で初のB787型機、-9シリーズをボーイング社から受領する。同型機は双発旅客機の運航適用範囲が更に拡大される『ETOPS330』対応機。FAA(米連邦航空局),EASA(欧州航空安全庁)から6月中旬、関連型式証明を得たばかり。ボーイングによるとB787-9型機は26航空会社から、すでに413機の確定発注がある。受注全体の4割を占める。ETOPS330適用の機体で国際線使用時の投入路線選択の制約が事実上無くなる。

機体はB787-8型シリーズより、胴体を6㍍延伸。座席数を40席増やせる。実用化を急ぐエアバスのライバル機、A350XWB型との売り込み競争で、重要な役割を担う。

-9シリーズのローンチングカスタマー、ニュージーランド航空が初号機を先行受領する。ボーイングは更に胴体を延伸する-10シリーズ開発に着手済み。次世代省エネ広胴型分野で、今後ともイニシャティブを握る戦略だ。

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[(Boeing)B787-9型取得のトップバッターはニュージーランド航空]