[(NORTHROP GRUMMAN)空母から発艦するE2D”ホークアイ”]
[(NORTHROP GRUMMAN)E2D先進型、早期警戒レーダーで空母周辺の空中監視に当たる電子戦担当搭乗員]
2014年7月5日(JST.21:30) Aaron Terruli
米海軍が空母艦載専用の空中早期警戒機(AEW&C)『E2D先進型ホークアイ』を新たに25機、追加購入を決め、ノースロップ・グラマンとこのほど正式契約した。契約総額は36億㌦。価格は固定制で複数年契約。納税者への余計な負担を回避する措置という。
『E2D先進型ホークアイ』は、外見上の特徴として円盤形のレドームが胴体中央部に取り付けてあり、垂直尾翼が4個の特異な外形。前身の『E2Cホークアイ』に比べレーダーを新型のAN/APY-9に換装。作戦行動中の操縦士のワークロードの軽減策としてグラスコックピットを採用。計器の統合デジタル化を図った。
空母機動部隊が紛争地帯へ出動する際は”先鋒”役として、一歩先んじて空中から艦隊の360度全周空域を索敵、監視・監視活動に当たる。最新のデータ・リンクで情報は関係する艦船に即時に伝わる仕組み。
こうした、機体全体の革新的改修で同型機は向こう数十年間、現役任務に留まる。この種の機体製造能力は同社のみ。空母機動部隊を七つの海に展開する米海軍が生み出した構想。いずれ欧州の空母保有同盟国、英仏、日本等も購入の可能性が高いという。