2014年7月13日(JST.16:40) 小河 正義
2014-07-13 改訂
中国海軍の艦船が沖縄周辺で航行しているのが確認された。防衛省統合幕僚監部が7月13日までに公表した。
それによると中国艦船の沖縄周辺での航行が確認されたのは、7月12日午前6時頃。沖縄本島の南西約540㌔の東シナ海。進行方向は北東。その後、沖縄本島ー宮古島海上で北西に向けて航行したという。
確認された中国艦船は『ジャンカイⅡ級』、『ジャンウェイⅡ級』各フリゲート艦1隻。それに随伴する『フチ級』補給艦1隻の合計3隻。
南西諸島周辺の警戒監視活動中の第5航空群(那覇基地)所属、対潜哨戒機P3C『オライオン』と第11護衛隊(横須賀基地)の護衛艦『やまゆき』(2,950㌧)が空海から発見通報してきた。
[(海上自衛隊ギャラリー)護衛艦”やまゆき”]
[(海上自衛隊ギャラリー)対潜哨戒機、P3C”オライオン”]
以下、海自対潜哨戒機P-3Cが撮影した中国艦の写真3枚、早朝撮影のため朝日に照らされた艦影が鮮明である。
図:(防衛省統幕本部)「江凱II」(Jiangkai II)型フリゲート艦、艦番号546「塩城」(Yancheng)、満載排水量4,000㌧、短SAM発射装置は米海軍のMk41に似た垂直発射方式。
2008年以降同型艦16隻が就役済み、さらに4隻が建造中。
図:(防衛省統幕本部)「江衛II」(JiangweiII)型フリゲート艦、艦番号527「洛陽」(Luoyang)、満載排水量2,300㌧、短SAMはフランス製クロタルHQ-7。1998年以降同型艦10隻が就役済み。
図:(防衛省統幕本部)「福地」(Fuchi)型補給艦。最新の満載排水量23,000㌧大型補給艦で2004年と2013年に2隻ずつ完成。この完成で中国海軍の外洋行動能力は大きく向上した。前方補給ポストは燃料補給用、後部ポストはドライカーゴ用と思われる。
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