親露派反政府組織、ウクライナ東部で空軍機2機を撃墜。米国軍事顧問団を数週間以内にウクライナに派遣。(No13:MH17便撃墜事件)


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[(Sukhoi JSC)ウクライナ東部で撃墜されたウクライナ空軍、対地攻撃機スホーイSu25]

2014年7月24日(JST.13:30)                                  John Bosnitch

ウクライナ東部で、作戦行動中のウクライナ空軍、対地攻撃機2機が地対空ミサイルで撃墜された。ウクライナ政府も事実を認め、発射したのは親露派反政府組織に繋がるグループと見る一方、発射地点がロシア領内との大胆な推論を明らかにした。

地対空ミサイルで撃墜されたのは空軍のスホーイSu25型機2機。7月23日、高度5,200㍍を飛行中起きたという。撃墜場所はウクライナ東部ドネツク州ドミトロフスカ付近。パイロットのうち1人は、脱出用パラシュートで森林に降下した模様だが、行方は判らないと反政府組織が明らかにした。

ウクライナ内務省保安局は撃墜地点、手口から親露派反政府組織に関係するグループが介在したとみている。

ただ地対空ミサイルが命中した高度が5,000㍍は、世界中にばらまかれテロ組織も入手したと言われる『スティンガー』に代表される携帯式ミサイルでは撃ち落とせない。到達高度が射程を大きく越えているため。より高性能で複雑の操作が必要な地対空ミサイルだとすれば、推論の一つとしてロシア領内を発射基地に使った可能性も否定できないという。

ウクライナ東部は政府軍の反攻掃討作戦でも親露派反政府組織を制圧できず、実効支配を握られたまま。

このため米国政府は数週間以内に大規模な軍事顧問団をウクライナ首都キエフに派遣、ウクライナ軍の教育訓練、技量向上に乗り出すという。ロシア側は米国の動きに警戒感と不審を募らせており、今後西部国境付近に再び強力な部隊を動員しプレッシャーをかけそうだ。