米太平軍司令官、2月3日、岩崎統合幕僚長と会談


2014年 1月31日  小河正義

防衛省統合幕僚監部は1月31日、岩崎茂・統合幕僚長が2月3日、米太平洋軍司令官、サミュエル・ロックレア三世、海軍大将と会談すると発表した。同省での会談の議題や目的等、詳細は一切明らかではない。ロックレア太平洋軍司令官は日中が対決状態の尖閣列島周辺の東シナ海を巡る軍事情勢について、双方が偶発的に衝突する事に重大な懸念を表明。誤算や状況の読み違いを未然に防止する有効な方策として、太平洋軍司令官と中国側の同等レベルの将官との間に早急な『ホットライン』開設を提案したばかりだ。米ソ冷戦時代、ワシントンとモスクワ間に『ホットライン』が設置され、核戦争誘発を防ぐ重要な役割を果たした。米中間でも2008年、双方の国防相が『ホットライン』設置で了解したが、現実には実行に移されていない。ロックレア司令官が岩崎統合幕僚長との会談でこの問題に言及する可能性は強い。

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[(PACAF)岩崎統幕議長との会談で急遽来日する米太平洋軍司令官、サミュエル・ロックレア海軍大将]

☆  安倍晋三首相は2月3日午後6時05分から20分間、総理官邸で米太平洋軍司令官、サミュエル・ロックレアⅢ世、海軍大将の表敬訪問を受けた。キャロライン・ケネディ駐日大使、小野寺五典防衛相が会談に同席した。

安倍総理は『アジア太平洋地域の安全保障環境が厳しさを増す中、日米同盟は極めて重要。自衛隊と米軍との緊密な関係が求められている』と東京ーワシントンの更なる緊密な関係樹立への期待が表明された。

ロックレア司令官も『日米同盟強化は最も重要。日米同盟がしっかり機能するよう取り組む』と応じた。日米防衛協力の為の指針見直し、沖縄の負担軽減での取り組みの着実な実施ー等で双方が連携、協力を確認した。

☆   これに先立ち2月3日、小野寺五典防衛相、岩崎茂統合幕僚長がそれぞれ米太平洋軍司令官ロックレア大将の表敬を受けた。『中国、北朝鮮への対応など、地域の平和、安定に向けて自衛隊、米軍が引き続き緊密に連携する』と日米同盟強化で一致した。

cos26.02.03

[(防衛省統合幕僚監部)懇談する岩﨑茂統合幕僚長とサミュエル・ロックレア米太平洋軍司令官]

 

以上