2014年3月26日(JST.11:55) 小河正義
北朝鮮が3月26日未明、日本海へ向け準中距離弾道ミサイル2発を発射した。防衛省が同日正式に公表した。事前に弾着予定海域や上空を通過する船舶、航空機に対するNOTAM等の警報は出されていない。危険な行動である事は間違いない。弾道ミサイルの発射は国連が北朝鮮に対し禁止措置をとっている。
防衛省によると、弾道ミサイルが発射されたのは、3月26日午前2時30~40分にかけて。発射地点は平壌の北方約50㌔の朝鮮半島西岸付近と推定される。ミサイルは2発発射され何れも東方に向け飛行。600㌔以上を飛行し朝鮮半島東方、約500㌔の日本海に落下した模様だ。これ迄の情報では付近を航行中の船舶、航空機への被害報告は無い。
小野寺五典防衛相は自衛隊に対し厳重な警戒、監視活動と情報の分析、収集に万全を期すよう命じた。
これ迄の情報では北朝鮮が発射した弾道ミサイルは『ノドン(Nodong)』と見られる。最大射程距離は1,350~1,500㌔。命中精度はCEP、190㍍と伝えられる。弾頭部に装着可能なのは高性能爆薬か化学兵器らしい。
日本政府は北朝鮮の自制を求める一方、米、韓と緊密に連携し必要克つ適切な対応を取る。
[(防衛省、海上自衛隊)弾道ミサイル迎撃用ミサイルを試射するイージス艦]
[(Lockheed Martin)米海軍のイージス艦は北朝鮮の”ノドン”ミサイルを発射の瞬間から捉え、追尾していた]
[(Lockheed Martin)イージス艦の中枢部の運用室]