マレーシア航空、B777-200型機行方不明(No26)=豪・海洋観測艦が"ブラック・ボックス"と同一の超音波シグナルを2回、受信=


2014年4月7日(JST.19:30)                          John Bosnitch & Aaron Terruli

乗客乗員239人が搭乗、行方不明のマレーシア航空、B777-200型機の遭難地点確定に不可欠の『ブラック・ボックス』と関連が濃厚な、超音波シグナルを豪州の海洋観測艦が2回、長時間受信した。捜索活動を統括する豪州西部、パースの救難調整本部(JACC)が4月7日、明らかにした。うち1回は2時間を超す長時間、連続で捉えたという。同本部の指揮官はキャッチした地点がパース北西1,680㌔付近。37.5㌔ヘルツのパルス信号は捜索部隊を機体の残骸が横たわる海底とつなぐ最後の手がかり。英国の海洋観測艦も現場へ急行中で、豪州を支援する。

統合救難調整本部等によると、『ブラック・ボックス』に取り付けた位置発信超音波信号を2回キャッチしたのは『オーシャン・シールド』(6,500㌧)。一回は37.5㌔ヘルツの超音波を2時間20分、連続受信。別の1回は13分だったという。受信地点はパースの北西、1,680㌔。海底深度は4,500㍍と推定される。遭難機の想定飛行ルート、海上の衝突想定場所の絡みで、超音波シグナルとマレーシア機の関連は濃厚との見方が強い。

このため、再度、超音波シグナルを捉えた際は、米海軍から提供された無人深海潜航艇『ブルーフィン21』を発進させる。機体の残骸の存在場所に一気に迫る作戦。英海軍の海洋調査艦『HMS エコー』(3,470㌧)も現場で捜索に加わり、曳航式ソナーを使用して、なんとか『ブラック・ボックス』の沈底場所を突き止めたいという。

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[(US NAVY”ブラックス・ボックス”からの超音波シグナルキャッチの立役者 、TPL-25″ピンガー・ロケーター”]

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[(Royal Australia Navy)”ブラック・ボックス”の沈没場所発見に王手をかける豪州海軍の海洋観測艦”オーシャン・シールド”]