2014年4月11日(JST.22:45) Aaron Terruli
エアバスが、米国で進めている初の最終組み立てライン工場の建設工事が順調に進行している。同社が現在の状況を4月10日、公開した。エアバスのベスト・セラー機、A320型機専用の工場で、主要な建物の外形が姿を見せ始めた。従業員に対する社内教育も同時進行で、エアバス・ハンブルグ工場でOJTとして訓練中。
エアバスの最終組み立てライン工場の設置場所は米南部、アラバマ州のモビィール。最大の施設となる組立てライン用のハンガーは着工から1年を経て、完成が近い。関連のオフィスビル、サービス施設等が継続工事として控えている。
モビィール工場は、1,000人の従業員を雇用し、米国市場向けのA320型機の拠点となる。製造開始は2016年を予定。月産、4機体制。
[(AIRBUS)建設工事完成の最終段階に入った、エアバス初の米・最終組み立てライン用のハンガー]
[(AIRBUS)エアバス・モビィール工場の建設現場の空撮]
☆エアバスは、このほど米国南部アラバマ州モビィールで建設中の最終組み立てライン工場の機体外部塗装、委託企業に『MAAS Aviation』を選定した。同工場敷地内に1,300万㌦の予算で関連ペイント・ハンガーを建設する。2014年第2四半期に着工。2015年半ばの完成を予定している。当初の従業員数は34人。生産機数の増加に応じ施設拡張を予定している。
『MAAS Aviation』本社はアイルランドのダブリン。過去の実績と高い品質が評価され競争入札を勝ち抜いた。独エアバスとも外部塗装業務で密接な関係にある。
エアバス・モビィール工場は2015年に稼働を開始。翌年に第1号機のロールアウトを見込む。2018年迄に年間生産機数を40~50機に引き上げる。
[(MAAS Aviation)機体外部塗装作業の実例]
[(MAAS Aviation)同上]