2014年4月29日(JST.21:30) 小河正義
図:ピーチ・エビエーションのA320-200型機。現在同型機を12機運行中。この内の1機が那覇空港に着陸すべくレーダー誘導で進入時、海面すれすれ(20数m)まで降下、GPWS警告で反転上昇危うく難を免れた。同社はANA系列の格安航空会社。
那覇空港で着陸直前のピーチ・エビエーションのA320-200型機(乗客・乗員59人搭乗)が異常降下し、対地接近警報装置(GPWS)の警告で緊急上昇し、危うく難を逃れたことが4月29日、明らかになった。重大事故に繋がる恐れがあったとして、運輸安全委員会は同航空の本拠地、関西空港へ調査官を派遣し原因究明を始めた。
問題のビーチ航空機は新石垣島空港発那覇行き252便。4月28日午前11時45分頃、那覇空港で着陸のための最終進入経路を降下中、突然、GPWSが作動。パイロットに上昇飛行に移るよう警告を発した。同機はその時点で、滑走路末端から7㌔で高度は75㍍まで降下。通常の標準経路を大きく逸脱していた。機長らは『ゴーアラウンド(着陸復航)』を実施、危うく難を逃れた。
ピーチ航空等によると那覇空港では最終進入経路では降下開始時、高度1,000㍍でヒットするのに既に高度を下げていたという。原因は機長(45)が管制塔の指示を誤解した結果生じたミスだったと言う。
ピーチ航空は全日空系列のLCC(格安航空会社)。運賃が手頃で利用者は急速にのびている。