2014年6月17日(09:45) Aaron Terruli
ボーイングB787-9型機がFAA(米連邦航空局),EASA(欧州航空安全庁)から『型式証明』を取得した。同型機は先行の-8型に比べ胴体を6㍍延伸した初の派生型。客室の座席数も40席増やせ、今後、航空会社の需要が強まる。
[(Boeing)B787-9型第1号機でニュージーランド航空向けの機体]
[(Boeing)シアトルーオークランド間で去る1月実施した長距離ノンストップ飛行時のテスト機(Z002)]
B787-9型機の『型式証明』取得で、ボーイングはテスト機体5機を使用。1,500飛行時間の試験飛行を実施。FAA(米連邦航空局)、EASA(欧州航空安全庁)のチェックは厳格を極めた。地上試験、実験ラボでの安全性確認等B787-8型機でのミスを挽回する狙いもある。その結果、6月16日、待望の『型式証明』取得にこぎ着けた。発火事故を起こし、一時運航停止の屈辱を味わった『リチューム・イオン電池』の搭載は改善策で十分との判断で特に異議は出なかった。
胴体延伸で座席数が50席増加、航続距離が555㌔伸びるなど飛行性能の改善で、今後、国際、国内線用機体として航空会社からの関心は高い。B787『ドリームライナー』の受注で約4割がB787-9型が占める。
[(Boeing)ニュージーランド航空向けのB787-9派生型機]