米有力航空企業、サウスウェスト航空、飛行中の異常発生検知システム『AHM』導入


2014年6月18日(JST.09:35)                       Aaron Terruli

サウスウェスト航空がボーイングと飛行中の機体部品の異常を検知するシステムの導入契約を締結した。『Airplane Health Management(略称:AHM)』と呼ばれる整備、技術データの対地送信システム。着陸前に必要な修理補修箇所を整備士に知らせ、地上での無駄な待機を省略。運航ダイヤの定時性確保など目覚ましい効果が実証されているという。

Etihad 777 flight

[(Boeing)世界最大のB737ファミリー運航会社、サウスウェスト航空]

ボーイングによると『AHM』は、パイロット、地上整備士の手を煩わす事無く、空対地のデータリンクで自動的に飛行中の機体で生じたエンジンを含む不具合箇所を着陸を待たず伝える。このため、整備士、エンジニアが到着前から機体の健全性を把握。部品交換作業の必要性の有無、運行ダイヤへの影響を未然に防止。機体の効率的運用に繋がる。

加えて、既存の装置で作動でき、システム導入に伴う新たな経費発生が回避できるという。

サウスウェスト航空はLCC(格安航空会社)の”元祖”。半世紀前にテキサス州で産声を上げ、小規模エアラインを次々吸収、現在、全米屈指のエアラインに成長した。保有機はすべてボーイング。ほとんどがB737ファミリー。単一機種を400機以上、運航する企業はほかに無い。

同航空はまず、470機近くを運航するB737NGで導入に着手する。

同システムを採用したのはサウスウェスト航空が66番目。整備部門担当のジム・ソコール副社長は『実地体験し、”AHM”の最先端技術の成果を知った』。

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