[(AIRBUS)路線実証飛行の途中、香港に着陸したエアバスA350XWB型機]
エアバスが開発中の次世代省エネ広胴型、A350XWB型機が7月28日、路線実証飛行の途中、香港国際空港に初めて姿を見せた。9月に予定する型式証明取得の”最後の関門”で、14の主要空港で発着、商業運航に耐える運航性能を確認する。 路線実証飛行に投入した機体は、A350-900 型、MSN005号機。客室内はビジネス(42席)、エコノミー(223席)両クラスの座席が商業運航開始時と同様のレイアウトで配置してある。
同飛行の眼目は商業運航に投入した際の運用性能の確認。『タッチ&ゴー』(着陸復航) 、地上のハンドリングサービスも点検する。
飛行は主要、4ルートで実施。最初は北極圏経由でカナダ、フランクフルト。次いで香港、シンガポールのアジアルート。その後はアフリカ、豪州をへて南北大陸を縦断。締めくくりは湾岸のドーハ経由の中東ルート。訪れる空港は世界の主要ハブ空港14ヶ所。
商業運航開始はカタール航空がトップバッターを務め、2014年第4四半期を予定している。
エアバスによるとA350XWB型機の受注総数は現在、38社から742機。
[(AIRBUS)路線実証飛行で、夕日を背に翼を休めるA350-900型機]