プーチン大統領再婚。インターネットに流れたガセネタ?


ー相手は噂のアリナ・カバエバ(元五輪新体操チャンピオン)。クレムリン全面否定ー

2013-09-21  ジョン・ボスニッチ(ベオグラード)

『プーチン大統領再婚。相手は元五輪新体操チャンピオン、アリナ・カバエバ』−9月21日、インターネット上に流れたプーチン大統領、モスクワ北部で結婚式の情報にクレムリン・ウォッチャー等が情報の確認に騒然となった。プーチン大統領の側近はいち早く事実を否定、目立ちやがりのインターネットの悪戯と無視する姿勢に出た。プーチン大統領は30年以上連れ添った、リュドミラ夫人と去る6月、円満離婚を公表。目下、独身の身。還暦を迎えたとは思えぬ若さを再三、アピールしている。結婚相手に擬せられたのは噂の美女、アリナ・カバエバ(元五輪新体操チャンピオン)。FBI(米連邦捜査局)に検挙され、強制送還となった美人スパイ、アンナ・チャップマン嬢との浮き名も一時流れたほど、プーチン大統領の人気は、ロシア人女性の心を結構掴んでいる。『強い男』は露社会で憧れの的で伝統的にモテるらしい。この時期に再婚情報が流れた背景に国際政治の謀略のにおいを嗅ぐ向きもあるが—-。

プーチン大統領再婚の情報が、欧米情報機関、クレムリン・ウォッチャーを色めき立たせたのは内容が具体的かつ、真実味を帯びていたからだ。英国の有力メディアでロシア情報を好んで報じる『デーリー・メール』も先頃、モスクワ市長選で惜敗した、反体制派でアンチ・プーチンの急先鋒アレクセイ・アバロニー弁護士のインターネットのつぶやきを伝えた。『プーチンとカバエバがイバー修道院で挙式の最中だと教えられた』。場所は、プーチン肝いりの恒例の国際会議『VALDAI』を開催したモスクワ郊外、ノボゴロド地区にある。舞台装置に問題は無い。

噂が急速に広まり、プーチン大統領のスポークスマン、ドミトリィ・ペシコフ報道官がやむなく事実の否定に走った。『インターネット上で目立つ為の悪戯』と忌々しいそうだった。アリナ・カバエバとプーチン大統領との親密な関係はかねて噂の域を超え、男児をもうけたとのもっともらしい情報も流布された。リュドミラ夫人と戸籍上の制約が切れた現在、2人の間で何があろうとプライバシーと言えばそれまで。とはいえ、シリア空爆問題で土俵際でホワイトハウスに見事うっちゃり技を仕掛けるなど手強さに磨きがかかってきた。今回の再婚情報流布は意趣返しを孕む謀略か。