ー主翼の構造強度に問題無しー
2014−1−15 ジョン・ボスニッチ(ベオグラード)
[(AIRBUS) A350XWBの構造強度を証明したテスト]
エアバスの次世代省エネ広胴機、A350XWBの構造強度が完全に証明された。2014年第4四半期に就航を開始する上で不可欠の主翼に対する『終極荷重(ultimate load)』を無事終了した、とこのほど公表した。テストでは就航開始後、予想される最大1・5倍の荷重をかける過酷な内容。主翼の両端が通常の位置から5㍍も反り返ったという。胴体部分の同種テストは昨年暮れ一足先に終了。今回、主翼の構造強度が設計通リと裏ずけられ、開発段階の最難関テスト突破でA350XWBは就航へ向け前進した。
[(AIRBUS)ボリビアで開始した高所空港での性能確保テスト]
一方、空気が稀薄な高所空港で機体が想定した性能を発揮するか否かを確認する試験が南米、ボリビアで始まった。首都ラパスは高度、13,300フィート。離着陸時、空気中の酸素が薄くエンジンの出力に影響が出る。APUの作動にも影響は避けられない。テストはラパスに近いコチャンバー空港で実施中。