ー宇宙空間を極超音速(マッハ5~10)で飛行可能な滑空飛行体実験ー
2014年1月16 日 マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)
中国が”ミサイル防衛網”突破の究極兵器の実験を行なった事が明らかになった。宇宙空間を極超音速(マッハ5~10)で滑空可能な飛行体で、米国が進めている旧西側諸国の空をカバーする”ミサイル防衛網”突破が、狙い。対米、最強の攻撃兵器となる。米軍が今回の㊙実験を探知、中国国防部も1月16日、事実を認めたという。この分野は米、露、中が宇宙空間の軍事覇権争奪で攻めぎあっている。中国の予想外に早い成果に衝撃が広がっている。
中国の極超音速滑空飛行体の実験成功を伝えたのは、共和党系の有力ネット・ニュース『ワシントン・フリー・ビーコン』。編集最高幹部はブッシュ政権時代からホワイトハウス、国防総省に太い情報パイプを持つ。これまでも露、中関連の極秘ニュースをすっぱ抜いてきた。
それによると、㊙実験は1月9日、中国本土上空で実施。しかし地球規模で展開する米空軍の宇宙空間探知網は事実関係を逐一把握。データの解析で極超音速で宇宙空間を飛行する滑空飛行体と確認した。米軍は即刻『WU-14』のコード名を付けた。
軍事情報筋は飛行体は中国独自のICBM(大陸間弾道弾)の最先端部に装着、発射したと分析している。
ロシアも米国が主導する、ミサイル防衛網を突き崩すため常時、移動可能な機動車に搭載したICBM(三段式固体燃料ロケット推進)『RS-26』(トーポリM)をミサイル・キラーに性能向上中だ。同時に、極超音速飛行体の早期実戦化で、軍需産業を統括するドミトリィ・ロゴージン副首相が陣頭指揮している。
先行する米国を中国が捉えた事で、露を含む3強が今後、宇宙空間のハイテク兵器開発で鍔迫り合いを演じよう。
[(DARPA)米軍が先行開発中の極超音速飛行宇宙滑空体]
以上