次期米空軍空中給油機のテスト機体最終機、製造着手


ー2016年の実戦機引き渡しへ、ボーイング製造を急ぐー

2014ー1ー16     マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

ボーイング社は米空軍向け次期空中給油機『KC-46A』のテスト機体最終機の製造を開始したと発表した。同型機の4号機目。シアトル郊外の広胴型機の製造ラインがあるエバレット工場で着手した。同社では2016年に米空軍へ第一号機の引き渡しを完了すべく、防衛部門が全力をあげて実用化を急いでいる。

米空軍は就役開始から半世紀が経つ、KC-135ストラト・タンカー空中給油機の経年劣化対策と戦力強化でボーイングB767旅客機をベースにした次世代空中給油機への全面更新を決定した。計画通リだと2027年迄に合計179機のKC46A新空中給油タンカーを製造する。ただ軍事予算に大ナタが振るわれる中で、同型機への予算配分が新型戦闘機調達に影を落とすと噛み付く上院議員がいる事も事実だ。日本も防衛省が中期防衛力整備計画で同型機、数機の購入を視野にいれている。

KC-46A  Artwork K65667

 

[(Boeing)米空軍が導入する次期空中給油機。KC-46A]

 

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