2014年1月22日 ジョン・ボスニッチ(ベオグラード)
ボーイングが有力産油国での持続的バイオ燃料供給体制作リに加わる。ボーイングはエチハド航空、タクリィーア、トタール、マスダル科学技術研究所と新たな計画『バイオジェット(BIOjet)』で共同で取り組むと1月19日、発表した。中東の湾岸産油国でも、化石燃料型の石油、天然ガスは何れ資源枯渇の時期が到来する。エチハド航空は潤沢な石油供給に恵まれているうちに早手回しに代替燃料としてのバイオ燃料供給体制作りに着手した訳だ。
ボーイングはジェット機用のバイオ燃料利用で最先端を切る航空機メーカーだ。2006年暮れには米空軍のB52戦略爆撃機でバイオ燃料で安全に飛行する事に成功。他機種でも米空軍等と利用範囲を拡大している。エチハド航空は1月18日、同社の主力機種、ボーイング777-300ERでこのほどUAEDE製造したバイオ燃料を使用、45分間の飛行実験に成功した。ボーイングの参画で湾岸地域でのジェット燃料代替としてバイオ燃料への関心が一層、高まる。
[(Boeing)UAE=アラブ首長国連邦=で製造したバイオ燃料で飛行実験に向かうエチハド航空B777-300ER]