ボーイング767型機の昇降舵作動機構の欠陥でFAA(連邦航空局)が耐空性改善命令


ー国土交通省航空局も追随へー

2014年1月27日  マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

ボーイング767型機の昇降舵作動機構の一部で欠陥が見つかり、FAA(連邦航空局)は1月27日迄に、機体の点検と不良箇所の部品交換を義務ずけた『AD(耐空性改善命令)』を発出した。該当機数は米国籍登録関連だけで400機以上。海外国籍で運航中の同型機についても関係国の規制当局が同様の措置に踏み切る。詳細はFAAのウェブサイトで公表された。

それによると欠陥が見つかったのは水平尾翼に左右3個ずつ装着した『PCU(パワー・コントロール・ユニット)』と呼ばれる昇降舵作動機構。一部で部品等の問題でパイロットが操作してもうまく働かず最悪のケースでは機首上げ状態で操縦不能に陥る可能性が指摘されている。

FAAは該当部分について問題が無いか運航会社に作動テスト実施と、修理等を命じた。2014年3月初め効力を発する。