2014年2月5日 マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)
ボーイングとサウジアラビア航空がサウジ市場でがっちり手を握る。両社は2月4日、民間航空、防衛両分野で幅広い協力関係を構築する事で合意したと発表した。サウジアラビアで新ビジネスの立ち上げを目指す。今回の動きはオイルマネーを背景に航空事業を軸に急展開する中東でショック・ウェーブとなろう。
合意文書の締結にはサウジアラビア航空のハリド・アルモルへム(Khalid・Almolhem)最高責任者とボーイング・防衛宇宙安全保障部門の国際協力サービス支援担当、ジム・オニール社長が立ち会った。
オニール社長は今回の協力関係締結がボーイングとサウジ間のベンチャービジネス創造を含む壮大な可能性を開くと示唆。サウジ側も関連する地元企業の育成、強化に多大な利益もたらすと双方の”連帯”に期待を表明した。
ボーイング、サウジ間で当面動き出す協力分野としてはパイロットの養成、整備士の訓練、ヘリコプター領域での支援、サウジ国内での航空宇宙防衛産業の育成、底上げでの指導層を含む人材育成等幅広い。
ボーイングとサウジアラビアはサウジ航空の業務の手始めに旧ダグラス製DC3『ダコタ』納入(1945年)に遡るという。同航空は現在、エアバスと並びB747-400、B777-200、MD−11など中東でのボーイングの有力な顧客だ。
[(Boeing)がっちり手を握ったボーイングとサウジアラビア航空]