英国防省、無人戦闘機の実験飛行で予想以上の成果


2014年 2月6日  ジョン・ボスニッチ(ベオグラード)

英国で、国防省とBAEが共同で開発中の無人戦闘機が実験飛行で予想以上の成果を上げた事が判った。国防省が2月5日、明らかにしたところでは昨年実施した無人戦闘機『タラニス』開発計画は予想外の成果を英国にもたらしたという。

それによると最先端の』技術を活用した『タラニス』英国人技術者の手で製造。2013年8月10日、非公開の飛行実験場で実施した。操縦は機体の製造に係わったBAEシステムズのテストパイロット、ボブ・フレイザーが担当した。

国防省が明らかにした情報では試験機は15分間の処女飛行中、離陸、上昇、旋回、降下着陸を完璧にやり遂げたという。この後最大1時間の長時間フライトを含め様々な高度、速度領域での飛行状況を問題なくこなした。

『タラ二ス』の開発製造で英国内250の企業から流体力学の専門家、システムエンジニアなどが集結1・5万マンーアワーを費やす国家プロジェクト(1億8,500万ポンド)になった。

『タラ二ス』の成果は将来、英空軍が有人機と無人機の混合編成になりうる道標を示し今後、いかにして両者を組み合わせるかが課題となる。

同機はウォートンの飛行実験施設でステルス性能関連のデータ収集も行なった。英国防省最高幹部は『タラ二ス』が実証した英航空産業の先進技術は向こう数十年間、競争力確保の自信に繋がると満足そうだ。

Taranis

[(英国MOD)武人戦闘機開発で見せた英国の底力。”タラニス”の外観]

Taranis

[(英国MOD)処女飛行中の映発の無人戦闘機]

以上