中国、ミサイル原潜が米本土の一部を標的で捕捉


ー米海軍の研究機関が警告。2014年中に太平洋でパトロール開始ー

2014年2月7日  マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

中国のミサイル原潜がついに、米本土の一部を標的で捕捉する事が確実となった。米海軍研究機関(US Naval  Institute、略称ONI)の分析結果として2月6日、同研究所の機関紙(電子版)が報じた。米海軍の公式機関がこの種の情報を公開したのはこれが初めて。『ワシントン・フリー・ビーコン』など共和党系のメディアが転電を開始、今後米議会内で中国海軍の対米脅威論が一気にエスカレートしよう。

中国海軍のミサイル原潜の太平洋での新たな動きを明らかにしたのは米海軍研究機関(ONI)に席を置く上級情報将校、ジェシー・カロトキンさん。先月末中国に関する経済安全保障レビュー委員会の席上。それによると、中国海軍は2014年中に潜水艦発射核ミサイル(SLBM)を搭載した『Jin級』(タイプ94型)原潜を太平洋海中に2隻配備。本格的哨戒活動を開始する見通し。

分析では中国海軍が太平洋に初めて配備する新型、SLBM原潜は核弾頭でハワイ諸島、アラスカ州を完全に射程内に捕捉可能だという。搭載したミサイルは過去10年以上、実用化を急いでいたと言い、搭載する原潜は排水量、11,000㌧。既に3隻が配備され常時パトロール体制を維持するため更に5隻に増強されるという。中国海軍の対米攻撃を睨むこうした戦略原潜の具体的動きはペンタゴンを中心にワシントンに衝撃となって伝わった。今後、米国は日本等、同盟国と中国SLBM原潜対応等、より緊密な同盟関係構築を求められる。

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[(wikipedeia)米本土を標的下にした中国海軍のSLBM原潜”Jin-級]