2014年2月21日 マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)
[(Boeing)最新型GPS衛星発射の瞬間]
[(Boeing)ケープカナベラル基地から地球周回軌道へ向かうボーイングGPSⅡF]
ボーイング製、最新型GPSサテライトが打ち上げ後、地球周回軌道から最初の信号送信に成功した。同社が2月21日、発表した。世界の数百万の利用者がこれ迄以上に正確な位置情報を受信可能で今後、ネットワーク形成で旧型GPSサテライト後継機が打ち上げられる。
最新型GPSサテライトは原子時計の技術改良で位置情報の精度が格段に改善された。民間航空機は柔軟性に富む信号を受信出来、衛星自体の寿命が12年にのびるという。GPSⅡFと呼ばれるサテライトは今回が5号機目。2月20日午後8時59分、フロリダ州ケープカナベラルの空軍発射台を離れた。打ち上げに使ったのはユナイテッド・ローンチ・アライアンスのデルタⅣ型ロケット。打ち上げ1時間半後に衛星から信号が無事、受信された。
搭載機器の作動状況や軌道の調整等の作業終了を待って、実際に運用する米空軍に3月中に引き渡す予定。
GPSⅡF衛星6号機は第二四半期に打ち上げる計画。残り6基はボーイング宇宙機器部門の拠点、カリフォルニア州エルセグンドの人工衛星開発センターで保管している。