中国空軍、電子情報収集機が南西諸島接近でスクランブル


2014年3月14日(JST.21:15)        小河正義

2014-03-14  Revised

防衛省統合幕僚監部は3月14日夜、中国空軍の電子情報収集機が九州から南西諸島西方への接近を確認したため、航空自衛隊機が緊急発進したと公表した。

それによると3月14日午後、東シナ海上を九州西方へ接近する国籍不明機を航空自衛隊、西部航空方面隊の防空レーダーがキャッチした。領空侵犯阻止と警戒監視のため、那覇基地で待機中のF15『イーグル』戦闘機等に緊急発進命令が出た。接近確認の結果、該当機は旧ソ連製三発ジェット旅客機、トゥポレフTU154型機を改修した電子情報収集機と突き止めた。

同機は東シナ海を九州西方へ向け東進後、南南西方向へ針路を変針。南西諸島西方沖合を飛行後、大陸方面へ去ったという。

領空侵犯は無かった。中国李克強首相が尖閣列島の領有権を譲らぬ姿勢を一層、鮮明にした中での今回のフライトは、最近南西諸島周辺で活発な空、海での活動と重ね合わせ懸念される。

03-14中国機

 

図:(防衛省)3月14日沖縄列島に飛来した中国軍機の航跡

03-14中国Tu-154

 

図:(防衛省)3月14日沖縄列島に接近した中国軍電子戦情報蒐集機Tu-154

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