露・電子情報収集機、中国地方の日本海側接近でスクランブル


2014年4月5日(JST.07:50)               小河正義

防衛省統合幕僚監部は4月4日、露・電子情報収集機が中国地方、日本海側に接近したのを受けて要撃戦闘機を緊急発進させたと発表した。

統合幕僚監部によると、4月4日、日本海西部で防空識別圏(ADIZ)を超えて中国地方に南下接近する国籍不明機を、航空自衛隊西部航空方面隊の防空レーダーが気付いた。待機中のF15『イーグル』戦闘機に緊急発進命令が下った。該当機に接近確認したところ、露・海軍電子情報収集機、イリューシンIL20『クート』と確認された。

レーダーによる航跡追尾等を総合すると、露軍機は隠岐の島北方から中国地方に接近。その後、南西方向へ中国地方日本海側沖合を飛行後、対馬列島北東で楕円形の旋回飛行を実施。往路を引き返し沿海州方面へ去った。領空侵犯は無かったが、同種の飛行が3月26日以降、今回で公表分だけで6件目だ。4:4スクランブル

[(防衛省統合幕僚監部)露海軍・電子情報収集機の中国地方日本海側への接近航跡]

イリューシン20

[(防衛省統合幕僚監部)中国地方日本海側へ接近してきた露海軍のイリューシンIL20″クート”]