マレーシア航空、B777-200型機行方不明(No23)=間に合うか、深海探索ソナーの南インド洋、『ブラックス・ボックス探知作業開始』=


2014年4月4日(JST.23:50)                  John Bosnitch & Aaron Terruli

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[(US NAVY)米海軍が特別に提供した深海探査ソナー”TPL-25システム”]

乗客乗員239人を乗せたまま消息をたったマレーシア航空、B777-200型機の遭難現場の確定と、事故原因究明に欠かせぬ『ブラック・ボックス』沈没箇所を突き止めるため、遭難信号をキャッチ可能な曳航式ハイテクソナーが4月4日、該当海域で初の作業に着手した。

豪州政府の捜索救難活動の総合指揮所が明らかにした。同装置は米海軍が提供した特殊ソナー、『ピンガー・ロケーター』(TPL-25システム)。米国の海洋ハイテク機器開発企業が製造開発した。豪州海軍の海洋調査艦『HMAS Ocean Seald』(6,500㌧)が船尾から曳航。約240㌔の区間を曳航し、ブラックボックスが発信しているはずのシグナル音を識別する。英海軍の海洋調査艦『HMS ECHO(3,470㌧)』も同種装置を投入、データの解析に協力するという。英海軍は攻撃型原潜、トラファルガー級の『タイアレス』(5,300㌧)も配備、搭載したパッシブソナーを活用し、なんとかブラックボックスの在処を探ろうと懸命に努力している。

ただソナーの探知距離が2㌔程度と言われ、代替手段で遭難地点の限定が成功の鍵になる。一方、無人深海潜航艇『ブルー・フィン21』もブラックボックスの発信音を捉えると出動可能な状態にある。しかし、電源バッテリーの寿命は4月8日と言われる。”タイムリミット”になんとか間に合えば良いのだが。

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[(Royal Australian Navy)”ピンガー・ロケーター”を曳航しマレーシア機の残骸探知に賭ける豪州海軍海洋観測艦”HMASオーシャン・フィールズ”]

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[(ROYAL NAVY)北極圏の氷海でも行動可能な英・トラファルガー級原潜”タイアレス”]