ボーイング、米海軍に100機目の『EA-18G』(グラウラー)納入。50~100機の潜在需要を見込む。


2014年5月6日(JST.14:00)                       Aaron Terruli

ボーイングは5月5日、米海軍へ電子戦攻撃機、『EA-18G』(グラウラー)の100機目納入を達成し、防衛軍事部門の本拠地、ミズーリー州セントルイスで節目の記念式典を開催した。製造ライン継続のため、新規発注が必用で、米議会は2015会計年度予算の裏付けを待たず、同機20機の発注に”ゴーサイン”済みだ。ボーイングは見込み通り推移すれば、2016年末迄、製造ラインの存続が可能。

『EA-18G』の戦闘能力は米海軍の折り紙付き。敵味方識別、目標追尾・捕捉、攻撃兵器発射等の性能を備える。2014年3月の米上院軍事委員会での海軍制服組のトップ、海軍大将ジョナソン・グリナート作戦部長の証言に現れる。『グラウラーは比類無き電子戦攻撃能力を有する』。空母機動部隊が紛争地域に到着、作戦行動を開始する上で、同機の能力は艦載機の戦闘行動の自由度を著しく増す。米海軍以外に”グラウラー”と同等の機種は露軍を含め存在しない。2040年迄、現役として第一線に留まれるという。

ボーイングのF/A-18『スーパー・ホーネット』艦上戦闘機、EA-18Gプログラムを統括するマイク・ギボンズ副社長は『50~100機の潜在需要がある』と強気だ。

『スーパー・ホーネット』、『グラウラー』の製造で米国内で6万人の雇用を生み出し、全米44州で800社が部品供給等関連事業で係る。米経済へ30億ドルの寄与があるとされる。米議会で今秋中間選挙を控え、国防予算削減とは別にボーイングの思惑は実現性が高い。

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[(Boeing)上下ともEA-18G"グラウラー"]