ボーイング、B787型機の『ETOPS-330』認可、FAAから取得


2014年5月29日(JST.13:40)         Aaron Terruli

 

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図:(Boeing)FAAはB-787型機の”EYOPS-330″を正式に認可した。

ボーイングは5月28日、次世代省エネ広胴型機B787『ドリームライナー』が、FAA(米連邦航空局)から『ETOPS-330』の認可を取得したと発表した。同型機の運航可能な範囲が一層、拡大し新たな長大路線投入が実現する。ボーイング、同型機使用航空会社にとって燃費の改善、排ガス削減等、につながり朗報だ。

『ETOPS』は双発旅客機の運航範囲規制を決めたICAO(国際民間航空機関)の共通ルール。双発エンジンの片方が飛行中停止した場合、最寄りの代替空港へ緊急着陸可能な範囲で運航規制を強いている。『双発機に対する長距離運航規制』と呼ばれ、FAA(米連邦航空局)とJAA(欧州統合耐空性審査機関)が機種別に認可権限を持つ。エンジンの飛行中の停止率等を厳しく審査し、就航時からのエンジンの信頼性が最大の審査対象だ。

FAAがボーイング、B787『ドリームライナー』に付与した『ETOPS-330』で、5時間半以内に代替空港へ着陸可能な範囲で長距離連続飛行が認められる。ほぼ地球の全域で飛行が可能になる。

B777-300ER、B777-200LR、-200ER、B777貨物専用機と同等の飛行性能を認めた訳だ。この結果、B787型機は更なる長大直行路線で運航が出来、ボーイングに留まらず航空会社へのメリットは測り知れない。

ボーイングによるとB787型機は60社から1,030機を受注。19社で143機が運航中。

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