独航空市場、第3のハブはジュッセルドルフ


2014年6月21日(JST.08:40)                             John Bosnitch

フランクフルト、ミュンヘンに続く第3の『ハブ空港』は、将来、ジュセルドルフになる。エアバスがこのほど纏めた『エアバス最新航空マーケット予測(GMF)で予測した。欧州最強の輸出競争力、世界第4位のGDPは、ビジネスマンの国境を越えた、利便性の高い交通ネットワークを求めている。かってルール工業地帯の中心都市だったジュッセルドルフは産業構造の変革を見事成し遂げ新たな前進を開始。首都ベルリンのシェーネフェルト空港を抑え、独の空港メガシティに変貌する。

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[(AIRBUS)向こう20年間に、独航空市場で97機の需要が見込まれるA380型クラスの機体]

GMF2014年、最新版は2013~2032年の向こう20年間で独市場の新造機需要は1,821機。現在の1,013機比べ1.8倍。旅客需要の伸びは同期間で年率3.5%と見積もる。世界平均の4.7%には届かない。アジア大平洋マーケットを先頭に新興経済圏の航空需要の成長率が目を見張る数字だからだ。

予測では独市場の需要に対応するため、新造機需要の内訳はA320ファミリーが代表する単通路小型機が1,338機でトップ。次いでA350XWB、A330、B787、B777等の2通路広胴体機が386機。A380クラスの巨人機(VLA)が97機と推定している。

独航空市場では”老舗”ルフトハンザが優勢だが、LCC(格安航空会社)の台頭も見逃せない。『Air Berlin』、『Condor』、『Germanairways』、『European Airtransport』、『Germania』『Hanburg Airways』が残りのマーケット争奪で競う。欧米の有力企業も指を銜えている訳ではない。