エアバス、スカイマークとのA380型機6機の購入契約を正式キャンセル。


2014年7月30日(JST.01:20)                           John Bosnitch

エアバスはスカイマークとのA380型機購入契約を破棄した。同社が7月29日、正式に公表した。契約破棄に伴うスカイマーク側の違約金負担額等、詳細は不明。

エアバスの発表ではスカイマークに対し『A380型機の購入解除を通知した』となっている。

スカイマークは2011年、日本の航空会社として初のA380型機導入を決定。合計6機の確定発注をした。去る4月には同航空に納入予定のA380型1号機が処女飛行を行ない機体外板部の塗装に着手。引き渡しが間近に迫っていた。

その一方でスカイマーク側は、経営環境の予期せぬ悪化で、同型機導入継続は無理と判断。エアバスと6機全機についてキャンセルの方向で、条件交渉をしていたが難航。マスコミに情報が漏れた事等もあって、エアバス側が、契約取り消しを受け入れる形で事態を収拾する事になったという。

すでに、スカイマーク向けの2号機も、製造の準備が進行中で、機体を今後如何に転売するかエアバスには厄介な問題を抱えた事になる。

エアバスは、昨年、日本航空へ次世代省エネ広同型機売り込みで、ライバルのボーイングを蹴落とす大殊勲を立てた。スカイマークのA380型機導入に続く日本市場での大型機売り込み成功で勢いをつける戦略が暗転した。今後、巻き直しへ向け、知日派のファブリス・ブレジェ社長兼CEOの動きに注目が集まっている。

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