国内初のB787派生型、-9シリーズを全日空受領。同型ファミリー初の『ETOPS330』の適合機種


787-9 ANA #146-ZB197

[(Boeing)羽田へ向けシアトル郊外、エバレット工場脇のペイン・フィールド空港を離陸する全日空向けB787-9型初号機]

2014年7月30日(JST.02:40)                                   Aaron Terruli

全日空が、B787『ドリームライナー』初の派生型、-9シリーズ初号機を国内航空会社のトップを切って受領した。受領を祝う式典が同型機の最終組み立てラインのエバレット工場で7月28日、行なわれた。同機は翌29日深夜、羽田へ無事到着した。

B787-9型機は胴体を6㍍延伸。座席が40席増席となる。同時に民間機として初のラミナーフロー(層流型流量計)技術を採用、尾翼に同装置が装着された。エアバスに先駆け、ハイテク技術の実用化導入に成功、空力性能が改善したという。

B787-9型機は航続距離が-8シリーズに比べ、830㌔伸び、双発機の運航規制の取り決めETOPSで初の『ETOPS330』適合機種に認められた。国際線運航時、就航路線の制約が殆どなくなるという。

全日空は今回の受領でB787型ファミリー29機を数え、引き続き世界最大の『ドリームライナー』運航会社。

全日空はB787-9型機をコミットメントも含め43機発注済み。-8シリーズを含め60社から1,000機以上のB787型機の確定発注が寄せられている。