2014年8月12日(JST.14:20) Aaron Terruli
米海軍最新の攻撃型原潜『ノースダコタ(SSN-784)』(7,800㌧)が竣工後、初の試験航海に臨んだ。建造したゼネラル・ダイナミックス(エレクトリック ボート部門)がこのほど公表した。同艦は米海軍攻撃型原潜部隊の主力の座を占めつつあるバージニア級の11番艦。
発表によると、外洋に向けた初の試験航海は8月5日(現地時間)に実施した。テストでは『ノースダコタ』の能力全般について機能作動状況がチェックを受けた。具体的には、初の潜航、高速航海、核動力炉の運転等だ。試験航海は米海軍核動力炉推進部門のジョン・リチャードソン提督が総指揮に当たり、海軍高級幹部も乗艦してテストに立ち会ったという。
米海軍はこれ迄に『バージニア』、『テキサス』、『ハワイ』、『ノースカロライナ』、『ニューハンプシャー』、『ニューメキシコ』、『ミズーリ』、『カリフォルニア』、『ミシシッピー』、『ミネソタ』の同型艦10隻が建造済み。そこへ、新戦力として『ノースダコタ』加わり、攻撃原潜能力が一層強化される。
米海軍は、4月末、バージニア級攻撃原潜10隻追加建造の契約を合計176億㌦で、ジェネラル・ダイナミックスと締結したばかりだ。
バージニア級攻撃原潜は潜航深度、240㍍以上、最高速度25ノット以上と発表されているが実際は深々度潜航能力、潜航時の最高速度は公表のデータを大幅に上回ると見られる。水中発射型巡航ミサイル『トマホーク』を中核に攻撃能力は秀逸。
エレクトリック ボートはジェネラル・ダイナミックスの造船部門子会社。東部コネチカット州グロトン、ニューロンドン等に主要建造設備がある。
[(GD ELECTRIC BOAT)白波をけたて航走するバージニア級攻撃型原潜]