2014-09-25 松尾芳郎
図:初飛行の準備が整ったA320neo PW1100G-JMエンジン装着1号機。
エアバス会長(COO)ジョーン・リーヒー(John Leahy)氏は、トルコ・イスタンブール(Istanbul)で行われた会議の席上、天候が良ければ9月25日にA320neoの初飛行を行う、と発表した。このA320neoはP & W製PW1100G-JMエンジン付きで、現地時間の10:30amにツールース(Toulouse)空港から飛び立つ。これで2015年第4四半期の就航への期待が高まった。
A320neoにはCFM International製Leap-1Aエンジン付きも用意されるが、こちらの初飛行は1年遅れの予定。
A320neoは、2010年末に開発が決定し、以来3,000機を越す受注を得ている。
10日前には、技術的な問題で初飛行は10月以降にずれ込むと云う噂が流れたが、打ち消された。
遅延の可能性として最も懸念されたのは、先にボンバルデイアCSeries がエンジン・オイルシステムの不具合で3ヶ月間証明取得のための試験飛行を中断せざるを得なかった問題。このエンジンはPW1100G-JMと殆ど同じ構造のため、行方を注目されていたが、数週間前に改修計画が決まり、改修が進んで、飛行の支障が解消したものと見られる。
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本稿作成の参考にした記事はつぎのとおり。
Aviation News 9/24/2014 “Airbus sets date for A320neo maiden flight” by David Kaminski-Morrow 22 Sep 2014
Aviation News 9/24/2014 “Questions Remain About First Flight of A320neo with Pratt Engine” by Tim Hepher Sep 15, 2014