2014-12-02 松尾芳郎
防衛省統合幕僚監部11月28日の発表によれば、同日午前9時頃、海上自衛隊第1航空群(鹿児島県鹿屋基地)所属のP-3C哨戒機が、下対馬の南西90kmの海域を北東に進むロシア艦艇を発見した。これはウダロイI級ミサイル駆逐艦1隻とソルム級航洋曳船1隻で、その後、対馬海峡を北上、日本海をロシア方面に向かった。
図:(海上自衛隊)ウダロイ(Udaloy)I級ミサイル駆逐艦は満載排水量8,500㌧の大型対潜艦。強力なソナー、長射程の対潜ミサイル、対潜ヘリコプター2機、それにSA-N-9型個艦防空ミサイルを装備する。1980年から1991年にかけて12隻が就航し、現在8隻が現役である。太平洋艦隊にはこの内4隻が配備されている。同艦(572)は、去る10月29日に対馬海峡を南西に向かったことが確認されている。
図:(海上自衛隊)この曳船(MB37)も前掲のウダロイI級ミサイル駆逐艦(572)と同行して10月29日に対馬海峡を南西に向け航行していた。