令和6年1月、我国周辺での中露両軍および北朝鮮の活動と我国/同盟諸国の対応


2024(令和6年)-2-5 松尾芳郎

令和6年1月、我国周辺における中露両軍および北朝鮮の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し各方面から多くの発表があった。今月の注目すべきニュースは次の通り。

(Military threats from Chinese, Russian Forces and North Korean are tensed up in January 2024. Japan and Allies conducted multiple large scale exercises for retaliation. Following were main issues.)

以下にこれらニュースのうち、重要なものについて記述する。

1。1月14日、北朝鮮中距離弾道ミサイル(IRBM)を日本海に向け発射、1月24日には朝鮮半島西の黄海に向け巡航ミサイル複数を発射、続けて28日および30日にも黄海に向けて複数の巡航ミサイルを発射

1月14日、北朝鮮は新型の固体燃料式中距離弾道ミサイル(MRBM)を発射、軌道を制御できる中距離獄超音速弾頭の試験をするために行ったという。

韓国軍によると、ミサイルは14日午後2時55分平壌付近から発射され、最高高度50 km以上、500 km以上飛行して日本海の我国EEZ外に落下した。

図1:(朝鮮中央通信)北朝鮮の国営通信「朝鮮中央通信」は1月14日、極超音速の弾頭を搭載した固体燃料式弾道ミサイルを発射したと報じた。

1月24日、30日、北朝鮮はいずれも午前7時ごろ西海岸/黄海に向けて複数の巡航ミサイルを発射した。

また1月28日には、日本海上で金正恩総書記立会いのもとで潜水艦発射巡航ミサイルの発射実験を行った。

北朝鮮中央通信は、これら3回の発射のうち24日と28日は、核弾頭を搭載可能な潜水艦発射型ミサイル「火矢3-31」型の実験だったと伝えた。そしてミサイルは124分飛行して目標の島に命中した、と報じた。

「火矢3-31」とは、「矢3」が既存の戦略巡航ミサイルの3番目の改良型で「火31」は戦術核弾頭「火山31」を搭載可能であることを示している。韓国軍筋では当該巡航ミサイルは変速軌道で飛行でき、射程は1,500 km程度と見ている。

軍事専門家は、これら巡航ミサイルは朝鮮半島有事の際に、戦術核弾頭を搭載し韓国軍、在韓米軍、それと在日米軍の基地を攻撃するための兵器、と指摘している。

図2:(朝鮮日報)28日午前8時、北朝鮮は咸鏡北道新浦沖合の海上から複数の巡航ミサイルを発射した。北朝鮮は昨年新型戦術核攻撃潜水艦「金君玉英雄」を進水させたが、これから発射したと韓国軍は推定している。

図3:(朝鮮中央通信)1月28日午前、潜水艦「金君玉英雄」から発射されたと思われる戦術核弾頭「火矢3-31」付き巡航ミサイル。

図4:(朝鮮中央通信、聯合ニュース)北朝鮮の新型戦術核攻撃潜水艦「金君玉英雄」の進水式(2023-9-6)に出席した金正恩総書記。

2、1月17日第7艦隊発表:1月16日、米空母「カール・ビンソン」等は、海自ヘリ空母「ひゅうが」、同ミサイル駆逐艦「こんごう」、韓国海軍ミサイル駆逐艦「世宗大王」と合同演習を実施

米海軍空母打撃群(CGS 1=Carrier Strike Group 1)旗艦「カール・ビンソン(USS Carl Vinson / CVN 70)」は、 “自由で開かれたインド太平洋を守る”ため、1月16日から18日の間東シナ海から沖縄南方太平洋上で、海自のヘリ空母「ひゅうが(DDH-181)」と同ミサイル駆逐艦「こんごう(DDG-173)」、および韓国海軍ミサイル駆逐艦「世宗大王/Sejong the Great (DDG 991)」および同駆逐艦「Wang Geon/DDH 978」等と合同演習を行った。

米CGS 1からは、空母の他にミサイル巡洋艦「プリンストン(USS Princeton/ CG 59)、ミサイル駆逐艦「キッド(USS Kidds/DDG 100)」および同「スタレット(USS Sterett/DDG 104)」が参加した。

今回の演習は3日間にわたって、艦同士の先進的な通信訓練、敵艦の来襲阻止訓練、対空戦闘訓練、等が行われた。3カ国合同訓練は2023年11月にも実施されたが、今回はそれに続く訓練である。

今年は米韓軍事同盟が締結されて71周年になり、また日本との間の安全保障条約はそれ以前の1953年に結ばれ現在に至っている。

今回の空母「カール・ビンソン」率いる空母打撃群(CGS 1)は、昨年10月12日にサンデイゴを出港、西太平洋に向かった。途中、昨年11月分の報告で紹介した海上自衛隊ヘリ空母「ひゅうが(DDH 181)」と共同演習「マルチ・ラージデッキ・エベント(MLDE=Multi-Large-Deck Event)」をフィリピン海で実施している。

統合幕僚監部では1月22日公表で、本件について簡単に述べるにとどめた。第7艦隊の発表に比べ簡単な発表だが理由は不明。

図5:(US Navy Photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Isaiah B. Goessl)日米韓合同演習で、米空母「カール・ビンソン(USS Carl Vinson / CVN 70)」艦上から見た韓国海軍ミサイル駆逐艦「世宗大王(DDG-991)」、米ミサイル巡洋艦「プリンストン(CG 59)、海自ミサイル駆逐艦「こんごう(DDG 173)」。

3。1月18日公表:アデン湾東部で日仏両海軍が共同演習

海自の派遣海賊対処行動水上部隊としてアデン湾に派遣中の護衛艦「あけぼの(DD 108)」は、1月17日フランス海軍補給艦「JACQUES CHEVALLIER」と洋上補給を含む共同訓練を行なった。

2月1日には呉基地所属で「たかなみ」型護衛艦の4番艦「さざなみ(DD 113)」2005年就役、が「あけぼの」と交代するため呉基地を出港した。

図6:(統合幕僚監部)手前・護衛艦「あけぼの(DD 108)」と奥・フランス海軍補給艦「JACQUES CHEVALLIER」。「あけぼの」は「むらさめ」型護衛艦9隻中の8番艦、2002年就役で佐世保基地が母港。満載排水量6,200 ton、艦齢20年以上のため対艦ミサイル防衛の装備が不十分。イエーメン・フーシ派のミサイル攻撃を受けた際は米艦から情報を得て退避したと言われる。

図7:(Wikipedia)アデン湾はインド洋北西にあり、北はアラビア半島、南はアフリカ大陸ソマリア半島に囲まれた海域。ソマリアの治安悪化に加えイエーメンのフーシ派の活動で海賊の横行、航行船舶に対するミサイル攻撃/乗っ取りなどが多発している。

4。1月22日:グアム島周辺で空自F-15戦闘機等および海自US-2救難飛行艇は、日米豪共同訓練(コープ・ノース24)に参加

2月5日〜23日の間、我が国空自・海自は、“自由で開かれたインド・太平洋”の実現に向け米国・オーストラリアと共に3カ国主催で、オーストラリア空軍、フランス空軍、カナダ空軍、韓国空軍が参加し、6カ国が参加して行われる。参加する航空機は85機、3ヶ所の航空基地/空港と6ヶ所の臨時滑走路を使い1,400回のミッションを実施する予定。

名称は「コープ・ノース24(Cope North 24)」。

場所は、グアム島のアンダーセン空軍基地(Andersen Air Force Base)、グアム国際空港、テニアン島(Tinian)、サイパン島(Saipan)。

参加部隊は

  • 日本からの参加

空自:

築城基地第8航空団、那覇基地第9航空団、百里基地航空戦術航空団、入間基地航空救難団、浜松基地警戒航空団、小牧基地第1輸送航空隊、府中基地自衛隊入間病院、それに十条基地補給本部の500人。「F-15J」戦闘機6機、「F-2」戦闘機6機、「U-125A」救難機1機、「UH-60J」ヘリ1機、「「E-767早期警戒管制機1機、「C-130H」輸送機1機が参加。

海自:

呉基地第71航空隊「US-2」救難飛行艇1機、人員30名が参加。

  • 米軍からの参加

空軍、海兵隊、海軍から総計1,700名が参加。

「コープ・ノース」訓練は1978年三沢空軍基地で日米で始まり、1999年からアンダーセン空軍基地に移り、2012年からはオーストラリア空軍が参加するようになった米太平洋空軍最大の多国籍演習である。

図8:(Australian Government, Defence)2022年2月に行われた「コープ・ノース22」の様子。グアム島アンダーセン空軍基地に集まった各国軍の航空機。今年の「コープ・ノース24(CN 24)」には85機が参加する。

5。1月22日公表:沖縄周辺・東シナ海・太平洋空域で空自F-15戦闘機27機などは米空軍F-35A戦闘機10機と戦術訓練を実施

1月17日および19日、沖縄周辺の空域で日米両空軍は延べ40機以上を動員して大規模な戦術訓練を実施した。参加部隊は;―

  • 空自:

那覇基地第9航空団「F-15J」戦闘機27機、浜松基地警戒航空団「E-767」早期警戒管制機1機、美保基地第3輸送航空隊「KC-46A」タンカー輸送機2機、那覇基地南西航空警戒管制団(レーダー)

  • 米空軍:

「F-35A」10機

(嘉手納基地常駐は第18空軍「F-15C/D」戦闘機で構成するが現在退役中で、代わって「F-35A」が巡回駐留している)

6。1月23日公表:2023年度第3四半期までの緊急発進回数

2023年4月~12月の間の緊急発進は555回、前年同期間の612回より減少した。対中国機が71 %、対ロシア機が27 %、となっている。

航空方面隊別では、北部方面隊が94回、中部方面隊が37回、西部方面隊が97回、そして南西航空方面隊が327回で突出して多い。

中国機に対する緊急発進回数は392回で前年同期間462回より少ないが高い水準で推移している。

ロシア機に対する緊急発進回数は148回で、2013年以降では低い水準にある。

この期間の特徴は、中国の「H-6」爆撃機とロシアの「Tu-95」爆撃機による長距離共同飛行が2回行われたこと、いずれも長距離巡航ミサイルを多数携行可能で我が国主要地域はすべてその射程内に入る、我が国ミサイル防衛体制の強化がさらに必要になる。また、太平洋に中国空母「山東」が進出、570回に及ぶ艦載機の離発艦訓練が行われたこと、中国海軍は3隻目の空母「福建」が間も無く就航する予定で、空母3隻体制が整備されると常時1隻が我国太平洋岸に展開可能になり、一層脅威が高まる。

図9:(統合幕僚監部)2023年4月1日~12月31日の間における緊急発進の対象となった中露軍機の飛行パターン。

7。1月23日、25日、26日公表:ロシア海軍太平洋艦隊旗艦他の艦隊、日本海・東シナ海・太平洋に進出

1月22日、対馬海峡を日本海から東シナ海に向け航行するロシア海軍太平洋艦隊旗艦のスラバ級ミサイル巡洋艦「ヴァリヤーグ (011)」、ウダロイI級駆逐艦(543)1隻、およびドウブナ級補給艦1隻の計3隻を発見した。このうちウダロイI級駆逐艦(543)はそのまま東シナ海に向け航行したが、他の2隻は反転し、再び日本海に戻った。しかしスラバ級ミサイル巡洋艦「ヴァリヤーグ (011)」は再度反転、対馬海峡を経して東シナ海に入った。

東シナ海を南下したウダロイI級駆逐艦(543)は、1月24日に沖縄県与那国島と西表島の間を南西に航行、太平洋に進出した。

1月26日にはスラバ級ミサイル巡洋艦「ヴァリヤーグ (011)」も与那国島・西表島の海峡を抜け太平洋に出た。

図10:(統合幕僚監部)1976-1990年間に4隻建造。満載排水量11,300 ton、全長186 m、最大測量32 kts。3番艦「ヴァリヤーグ」は1989年竣工、太平洋艦隊旗艦を務める。1番艦「モスクワ」黒海艦隊旗艦は2022-4-14にウクライナ軍の攻撃で撃沈された。

図11:(統合幕僚監部)大型対潜艦・ウダロイ級駆逐艦、満載排水量7,500 ton、全長163 m、速度35 kts強力なソナー、長射程の対潜ミサイル、ヘリコプター2機、SA-N-9型個艦防空ミサイルを装備。1980-1991年建造で8隻が就役中、太平洋艦隊に4隻が配備。

図12:(統合幕僚監部)

図13:(統合幕僚監部)1月23日~26日におけるロシア海軍艦艇の行動。

8。1月24日第7艦隊発表:第7艦隊ミサイル駆逐艦「ジョン・フィン」は1月24日台湾海峡を通過、航行の自由作戦を実施

台湾海峡を通過する“航行の自由作戦”は2023年は航空機を含め11回行われたが、今年(2024年)はこれが最初となる。

図14:(Wikipedia)米第7艦隊ミサイル駆逐艦「ジョン・フィン(USS John Finn / DDG-113)」は2017年就役、アーレイバーク級ミサイル駆逐艦の63番艦。満載排水量9,600 ton、全長155.3 m、Mk.41 mod.15 VLS垂直発射装置96セルを装備する。第7艦隊第15駆逐艦隊所属、横須賀が母港。

9。1月24日、フィリピン軍は南シナ海スプラトリー諸島アユンギン礁(Second Thomas)に空中投下で物資補給を実施

フィリピン軍の発表によれば、南シナ海スプラトリー諸島(南沙諸島)のアユンギン礁(Second Thomas)にあるフィリピン軍の拠点に空中から物資を投下、補給作戦を実施した。アユンギン礁では、昨年12月中国海警局艦艇がフィリピンの補給船を放水中で攻撃、衝突・座礁させている。この修理・補給のための物資を海面に投下、駐留する兵士がゴムボートで回収した。今回の作戦中、米軍機が上空をパトロールして監視を続けたと言う。

図15:(共同通信)アユンギン礁(Second Thomas)はフィリピン・ルソン島南西のパラワン島西にある。

10。1月25日公表:四国南方の太平洋上で空自F-15戦闘機2機は米空軍B-1爆撃機2機と戦術訓練を実施

1月24日、空自新田原基地第5航空団所属の「F-15J」戦闘機2機は、米空軍のダイス空軍基地第345遠征爆撃中隊(Dyess Air force Base, Texas) 所属の「B-1B」ランサー(Lancer)爆撃機2機と四国南方の太平洋条で戦術訓練を実施した。

これに先立ち1月18日には、これら「B-1B」爆撃機は、シンガポールのパヤ・レバー空軍基地(Paya Lebar Air Base, Singapore)に到着、同国空軍の「A330」タンカー輸送機と空中給油訓練を行なった。その後日本海上空へと飛行、空自「F-15J」戦闘機と会合して共同訓練を実施している。

「B-1B」は、45機が配備中。乗員4名、全長45 m、翼幅42 m/展張時、高速時は24 m。最大離陸重量216 ton、エンジンはF101-GE-102アフトバーナ付き推力30,000 lbsを4基。各種ミサイル、精密誘導爆弾など含む兵装23 tonを搭載、戦闘行動半径5,500 km。最大速度は高空ではマッハ1.25、低空ではマッハ0.85で長距離飛行が可能。

2月2日には、別の「B-1B」が米本土から出撃、イランが支援するイラク・シリアのテロリスト拠点85ヶ所に精密誘導爆弾「GBU 39」など125発以上で攻撃、破壊した。

18日および24日の共同訓練は、北朝鮮などのミサイル発射に対処する日米両国の姿勢を示すものといえる。

図16:(Air & Space Magazine)1月18日シンガポールのパヤ・レバー空軍基地に着陸する米空軍「B-1B」爆撃機。

図17:(Air & Space Magazine)日本海上空で1月18日共同訓練を行う米空軍「B-1B」ランサー爆撃機2機と空自「F-15J」戦闘機2機。

11。1月28日台湾国防部発表:中国空軍機18機と中国海軍艦艇6隻が台湾ADIZ内外で示威行動を実施

台湾国防部によると、1月17日夜に中国空軍き18機が台湾周辺を飛行し、同海域を航行する中国海軍艦艇と「共同戦闘準備哨戒」を実施した、と報じた。これは1月13日に実施された台湾総統選挙以来、初めての大規模軍事活動としている。

17日午後8時ごろ台湾北部と中部の沖合および南西沖から[Su-30]戦闘機を含む18機が飛来、うち11機が中間線を超え台湾側に侵入した。

台湾側は、中国軍の侵攻に備えて配備を強化、対応した。

中国政府は、台湾統一に武力行使も辞さないと強調し、これら「威嚇行動」は、外国からの干渉と分離主義者に向けたものであり、台湾の大半を占める同胞を念頭に置いたものではない、と強弁した。

頼新総統の選出を受けた19日の台湾株式市場では半導体製造大手の台湾積体電路製造(TSMC)の株価が6.5 %値上がり、またAIサーバー・部品メーカーの廣達電脳も4 %高など、同国経済界は新総統誕生を好感を持って迎えたことを示した。

12。1月31日公表:海自ヘリ空母「いせ」はフィリピン海で米空母「カール・ビンソン」、「セオドア・ルーズベルト」と共同訓練「MLDE」を実施

1月29日〜2月1日の間、海自ヘリ空母「いせ(DDH 182)」は、米海軍空母「カール・ビンソン(USS Carl Vinson / CVN 70)」および「セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt / CVN 71)」が率いる各空母打撃群(Carrier Strike Group)「CSG 1」および「CGS 9」と共同訓練「マルチ・ラージ・デッキ・エベント(MLDE=Multi-Large Deck Event)」を行なった。

「MLDE」訓練は、両国海軍の緊密な通信連絡機能、対空戦闘能力、搭載ヘリの相互離着艦能力(cross-deck operation)を向上させ、海空一体での即応体制を強化するための演習である。

日米両海軍は、“インド・太平洋の安定と秩序維持”のため空母・ヘリ空母を含む大型艦を急速に整備しつつあり、2023年11月実施の「MLDE」訓練に続く今回の演習で更なる抑止力向上を目指している。

海自からの参加はヘリ空母「いせ(DDH 182)」のみ。(大型の26,000 ton級「いずも」型2隻はF-35B STOVL戦闘機搭載のため改修工事中)

米海軍からの参加は;―

  • 第1空母打撃群(CSG 1):

空母「カール・ビンソン(USS Carl Vinson / CVN 70)」

第2空母航空団(CVW 2=Carrier Air Wing 2)

ミサイル巡洋艦「プリンストン(USS Princeton /CG 59)」

ミサイル駆逐艦「スタレット(USS Sterett/DDG 104))」、「デユーイ(USS Dewey/DDG 105)」、「ラファエル・ペラルタ(USS Rafael Peralta/DDG 115)」、「ジョン・フィン(USS John Finn/DDG 113)」

  • 第9空母打撃群(CSG 9):

空母「セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt / CVN 71)」

第11空母航空団(CVW 9)の9個飛行中隊

ミサイル巡洋艦「レイク・エリー(USS Lake Erie/CG 70)」

ミサイル駆逐艦「ウイリアムPローレンス(USS William P Lawrence /DDG 110)」、「ダニエルKイノウエ(USS Daniel K Inouye/DDG 118)」、「ハルゼー(USSS Halsey(DDG 97))

「第1空母打撃群」および「第9空母打撃群」はいずれも第7艦隊に所属し、“自由で開かれたインド太平洋”に実現に向けこの区域に展開している。

「MLDE」演習中は、中国海軍情報収集艦が艦隊に接近、目視範囲内を航行、電子情報や通信データを傍受していた。

図18:(7th Fleet Photo)1月31日フィリピン海(沖縄南方の太平洋上)で実施された日米共同訓練「MLDE」の様子。向かって左は「カール・ビンソン」、中央は「いせ」、右は「セオドア・ルーズベルト」。編隊飛行する航空機はいずれも第2空母航空団(CVW 2)所属。「いせ」は2万トン/全長197 m、米空母はいずれも10万トン/全長333 mなので大きさが格段に違う。

図19:(7th Fleet Photo)手前は海自ヘリ空母「いせ/DDH 182」、奥は米空母「カール・ビンソン/CVN 70」

―以上―