ファンボロー、RIAT、オシュコシュ、3航空ショーの話題



2024-8-30(令和6年) 松尾芳郎

2024年7月は、英国でファンボロー航空ショーと王立国際軍事航空ショー[RIAT]、および米国でEAAエア・ベンチャー・オシュコシュ・ショーが開催された。それぞれのショーで話題となった事例を紹介する。米航空宇宙誌「エビエーション・ウイーク」が2024年7月29日-8月11日号で「エア・ショー・ウイーク(Air Show Week)」として特集した記事をベースにして解説を試みた。

ファンボロー(Farnborough)航空ショー

ファンボロー航空ショーは、隔年7月中旬に英国南部のハンプシャー州ファンボロー空港(Farnborough, Hampshire)と近くの国際展示場で開催されるショーで、軍用・民間の航空機の展示と商談が行われる。今年は7月22日〜26日の1週間開催され、5日間の商談日と週末2日間の公開日。例年訪問者は全世界から20万人を超える。

日本からは、日本航空宇宙工業会に加盟する三菱重工、川崎重工、スバルなど12社と非会員企業2社の計14社が合同スペースで出展した。この中に、「大同特殊鋼」がタービンエンジン・シャフト用高合金DSAloy718を、精密加工機メーカー「まきの」が工作機械を、それぞれ展示した。

  • 日英伊3カ国共同開発の次世代戦闘機[GCAP(グローバル戦闘機計画)]

ショーの初日・22日11時半、メデイアセンター会議場で日英伊3カ国代表から説明が行れた。ヨーロッパ・アジアの安全保障環境が厳しさを増す中、地域の平和と安定に寄与する[GCAP]を遂行することで3カ国が合意した。開発する3カ国企業の活動を支援・指導するためにGCAP政府間運営委員会[GIGO (GCAP International Government Organization]を年内に発足すると発表があった。これは米国でF-35戦闘機プログラム遂行のため活動している[F-35 Joint Program Office]に似た機能を持つことになる。

「GCAP」の配備開始は2035年末の予定だがスケジュール的にはかなり厳しい。

ファンボローでは新しいGCAP/英国名[テンペスト(Tempest)]の実物大の外形モックアップが展示された。従来公表されていた主翼は、後縁がギザギザの「ラムダ翼 (lambda wing)」から「台形のデルタ翼 (trapezoidal delta wing)」に変わり、後縁はエンジン排気口の後ろまで伸びている。

[GCAP]の試作機は2027年に初飛行を予定し、実用機は2035年末から配備開始を目標にしている。

[GCAP]の機体サイズや重量は未公表だが、米「エビエーション・ウイーク」誌は、[F-22ラプター]戦闘機より多少大型で、[ユーロファイター・タイフーン(Eurofighter Typhoon)]よりは3分の1ほど大きい、と推定している。

[F-22 Raptor]はロッキード・マーチン製、全長18.9 m、翼幅13.6 m、翼面積78 m2、最大離陸重量38 ton、エンジンはF119-PW-100 A/B付きターボファン2基。生産数は195機(試験機8機を含む)。

[Eurofighter Typhoon]はイギリス、ドイツ、イタリア、スペイン4カ国共同開発の戦闘機で生産機数は581機。全長15.9 m、翼幅11 m、翼面積50 m2、最大離陸重量23.5 ton、エンジンEJ200 A/B付きターボファン2基。

図1:(Farnborough Air Show News)英国・イタリア・日本3カ国共同開発の戦闘機[GCAP]の概念設計モックアップが展示された。主翼がデルタ翼となり後縁はエンジン排気口の後まで伸びている。

図2:(Lockheed Martin) F-22ラプター戦闘機。配備開始は2005年末。双発で全長18.9 m、翼幅13.6 m、最大離陸重量38 ton。

図3:(Eurofighter) ユーロファイター・タイフーン戦闘機。配備開始は2003年。双発で全長15.9 m、翼幅11 m、最大離陸重量23.5 ton。

  • 民間機の受注状況と生産能力の停滞

ファンボロー航空ショーでエアバスCEOギョーム・フォーリ氏は「エアバスの狭胴型機の需要は、生産能力を上回っている、要求の期限内に納入できないため、受注を断らざるを得ない状況にある、この状況の解消には数年かかる」と語った。

エアバスは2024年の引渡し予定を800機から770機に減らすことをこのほど決定した。主な理由はA320neoのエンジンを作るCFM Internationalと広胴型機A350のランデイングギアを作るサフラン(Safran)の納入遅れによる。サフランのカナダ工場がストライキに入ったためA350の完成に遅れが出ている。ほとんどのサプライヤーは納期を遵守しているが1〜2%が遅れることで全体の生産予定が遅延する。

CFMが作るCFM Leap1Aエンジンは、エアバスA320neo系列機の大半が装備するエンジンだが、この納入が遅れている。遅れの理由は高圧タービン・ブレードの生産遅れ。製造メーカーのホーメット・エアロスペース(Howmet Aerospace)は今年末までに増産体制を整えるとしている。ボーイング737MAX機は、全てCFM Leap1Bエンジン装備だが、こちらは737MAXが飛行中に「非常ドアが破損」した問題で、生産が中断しているため、エンジン供給の問題は生じていない。

エアバスは、前年6月のパリ航空ショーでは920機受注したが今年ファンボローでは160機に落ち込んだ。今年発注したエアラインでは、サウジの格安航空フライナス(Flynas)がいずれもMOUだがA320neo / 75機とA330-900 / 15機、それに日本航空がA321neo / 11機とA350 / 20機を確定発注したのが目立つ。

エアバスで注目を集めるのが今年後半から就航するA321XLR狭胴型機。同機は狭胴型機としては世界最長の航続距離8700 kmを誇る180-220席級の機体で、在来機対比で座席当たりの燃費が30 %減少するという高性能機。7月19日にEU航空当局(EASA) からCFM LEAP-1Aエンジン装備機に型式証明を付与された。PW1100G-JMエンジン装備機の証明は今年後半に交付される。

A321XLR機を発注しているのは、アメリカン航空/50機、イベリア航空/13機、インデイゴ/70機、ユナイテッド航空/50機、ウイズエア・ハンガリー/47機など合計500機以上になっている。エアバスは2030年までに1,000機以上を受注すると自信を示している。

A321XLRは、長大な航続距離を実現するため、主脚後部に大型のリア・センター・タンクを装備、前部にもオプションでタンクを増設できる。

図4:(Airbus)A321XLRは、A320系列機として初めて最大離陸重量が100 tonを超え101 tonとなる機体。このため機体構造およびランデイングギアを強化している。またブレーキを強化し、内翼に新設計の軽量型一枚式フラップを搭載する。

ボーイングはショー期間中、日本航空 / 787-9型機10機、カタール(Qatar Airways) / 777-9型機20機、マコーリー・エアファイナンス(Macquarie AirFinance) / 737-8型機20機を受注した。

ボーイングは、787型機の製造工程で中部胴体付近の接合部でファスナー約700本の締め付けが不適正だった疑いがあるとして、完成機の再検査を実施中なので引渡しに遅れが生じている。

また777型機の後継となる777Xは、384席の777-8と426席の777-9、それに貨物機777Fの3機種からなる。開発期間中のトラブル処理で引渡し開始時期は2026年に遅れる恐れがある。型式証明取得に時間がかかるとの予想で現在は一時生産を中断している。試験飛行は7月から777-9の3号機でハワイのコナ空港で実施していたが、GE9Xエンジン(推力105,000 lbs)を主翼に固定するスラスト・リンク2個にクラックが発見されたため、現在試験飛行を中止している。

777Xの発注は、777-8が45機、777-9が319機。ANAは-9を18機発注している。777-9発注の大手はエミレーツ/115機、カタール航空/50機、英国航空/42機、シンガポール航空/31機など。

図5:(Bloomberg / photo by Jennifer Buchanan)ハワイ・コナ空港で試験飛行中の777-9型機3号機。777Xは、燃費の良いGE9Xエンジン、新設計の主翼、アビオニクスの更新、などを盛り込んだ機体。777-9は全長77 m、翼幅71.8 m、主翼先端は空港ゲートに収まるよう折畳式になっている。

図6:(Flight Global)ボーイング・エベレット工場で組立中のエミレーツ(Emirates)航空発注の777-9。翼幅は翼端展開時で71.8 m、折畳時で64.8 m、これで空港ゲートを支障なく使える。折畳部は、アクチュエーション・システムを含めてドイツのリーベール社(Liebherr)が製造している。

王立国際軍事エア・ショー[RIAT ](Royal international Air Tattoo)

世界最大の軍用機展示ショー「王立国際軍事エア・ショー[RIAT]は、2024年7月19~21日の3日間、イギリスのグロスターシャー州フェアフォード空軍基地で開催(Fairford, Gloucestershire)された。ショーには英空軍のアクロバット・チーム「レッド・アローズ(Red Arrows)」を始めサウジ、スペイン、韓国、など6カ国アクロバット・チームが参加して展示飛行が行われた。このほかイタリア、ドイツ、アメリカなど世界各国から多数の軍用機が参加、展示飛行などを行った。フェアフォード空軍基地は米空軍が駐留・運用する基地で、3000 m x 60 m 09/27ランウエイ1本がある。

日本からの参加は、以前にC-2輸送機やP-1哨戒機の展示があったが、今年はない。

図7:(RIAT)では米空軍からF-15E ストライク・イーグル(Strike Eagle)戦闘機、B-52H ストラトフォートレス(Stratofortress),爆撃機、F-16M ファイテイング・ファルコン(Fighting Falcon)戦闘機などがF-35BライトニングII(Lightning II)戦闘機と共に飛行展示を行った。

  • 米空軍、有人戦闘機に随伴する無人戦闘機[CCA]開発に2社を選定

米国空軍長官フランク・ケンドール(Frank Kendall)氏は今年4月30日、議会国防小委員会 (House Appropriation Defense Subcommittee)で次のように述べた;―

『空軍は2030年代末までに、有人戦闘機に随伴し協力する無人戦闘機「CCA= Collaborative Combat Aircraft(協調無人戦闘機)」を2,000機調達すべく計画している。第1段階として2社、アンドリル社(Anduril)社製「フューリー(Fury)」とジェネラル・アトミックス社(GA-ASI=General Atomics Aeronautical Systems Inc.)製の「ガンビット(Gambit)」を選定、2029年までに約100機を製造・調達する。その後2年毎に契約を更新するが、更新時には今回選に漏れた企業の参入もあり得る。』

7月17~18日ロンドンで開催された航空宇宙首脳会議(GASCC=Global Air and Space Conference)で、GA-ASI社社長デイブ・アレキサンダー氏は次のように述べた。「ボーイング、ロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマンの3社が提案したCCA無人機は、いずれもGA-ASI提案の[ガンビット]に比べずっと先進的で高価格の仕様になっている。しかし空軍が求めているのは、低価格で有人戦闘機の前方に進出・敵の状況を母機に伝えるセンサー[OBSS=Off-Board Sensing Station]の役目をする機体である。[ガンビット]が選ばれた理由はここにある。」

また同氏は7月20日[RIAT]で、エビエーション・ウイーク誌に「空軍のCCAについての要求は「高性能機ではなく低価格の機体を多数揃える」という事。開発済みの第1世代CCA機にはクラトス社(Kratos)製[XQ-58バルキュリー(Valkyrie)]があるが、これは単価が800~1200万ドルもする。価格の安い「ガンビット」や「フューリー」は数を揃えることで航空優勢の任務を遂行できる」と解説した。

これに対し、ノースロップ・グラマンの代表は「数も大切だが、生残性(survivability)も重要、同社製のB-21爆撃機に装備するシステムとは言わないが、必要な自動攻撃回避システムは装備すべきだ」と話している。

[CCA]についてはTokyoExpress 2024-6-23「米空軍、有人戦闘機に随伴する無人機開発に2社を選定」に紹介したので参照されたい。

図8:(Air Force Research Laboratory/GA-ASI) 2024年2月29日GA-ASI社のグレイ・ビュート・フィールド空港(Gray Butte Field Airport, Palmdale, California)を離陸・初飛行した[XQ-67A]無人機、同機は予定試験項目を全て完了し帰還した。空軍研究所(AFRL)は第2世代CCAと位置付けている。同社提案のCCA「ガンビット」は[XQ-67A]の改良型になる。

  • F-35戦闘機の引渡し軌道に乗る

ロッキード・マーチン製F-35量産機[Block3F]の国防総省への納入は、ソフトウエアの改良問題で遅れていたが、この7月から漸く始まった。しかし価格の面で会社側と国(国防総省)との間で合意に達していない。

問題のソフトウエアは[TR3]/テクニカル・レフレッシュ3(Technical refresh 3)と呼ぶソフトで、暫定版が完成して保管中のF-35[Block3F]に搭載し納入を開始した。現在F-35は[TR2]を搭載したF-35[Block3F]から、[TR3]を搭載する[Block3F]に移行中である。

[TR](テクニカル・レフレッシュ)ソフトはF-35のシステム環境を更新するためのソフトに付けられた呼び名。これから生産が始まる[F35 Block4]では次のような高性能装備品が搭載される。すなわち;―

AESAレーダーAN/APG-85、

脅威警告・自己防衛・標的設定などの電子戦システムAN/ASQ239、

赤外線監視装置にミサイル追尾機能を付加したアドバンスドEOTS(電子光学照準システム)、

フレアを発射するミサイル防御システムDAS (Defensive aide suite)、

これらを統合的に作動する新電子機器(新しいコアプロセッサー等を含む)である。

[TR3]は、これら高性能装備品の統合化運用するためのソフトで、実機に搭載して検証する試験が必要だが、試験は予定より1年遅れの2024年中期になった。ロッキードは、[TR3]が実用化するのは2025年半ばになると言っている。

このようなことでロッキード・マーチンのフォートワース工場には約70機の[F-35 Block3F] が[TR3]ソフト待ちで保管されている。ロッキードは7月23日に漸く最初の10機を空軍に納入したが、これらは完全な[TR3]ソフトではなく暫定ソフト搭載の機体である。[TR3]暫定ソフトは訓練用バージョンである。実戦用の完全なバージョンの供給は半年〜1年先になる。日本・英国など同盟諸国の防衛体制に悪影響が生じる。

このため米政府は、ロッキード・マーチンに対し対価支払いを中止している。これに対し会社側は不適切な対応とし支払いを求めている。

RIATの会見で、フランク・ケンドール空軍長官は「F-35 Block4」の開発が遅れているので2025年のF-35の購入機数は減らさざるを得ない」と語っている。

[F-35 Block4]は、[F-35 Block3F]の後継機で、F135エンジンの性能向上型を搭載し、電力・冷却システムの改良を組込んだ機体で、統合マネージメント・ソフトは[TR3]になる。

図9:(US Air Force)[RIAT]で行われたF-35B STOVL(短距離離陸垂直着陸)機の展示飛行。イギリス海軍・空軍は[F-35B]のみを138機導入する。日本はF-35Aを105機、F-35Bを42機、合計147機を発注している。F-35Aは、三菱重工がFACO (Final Assembly & Checkout/最終組立・検査施設)工場に認定され、最終組立を行なっている。またエンジンはP&Wからライセンス生産で最終組立をしている。日本が受け取るF-35Bは2025年初めから、[TR3]ソフトが搭載される予定。

EAAエア・ベンチャー・オシュコシュ・ショー(EAA Air venture Oshkosh)

Wisconsin 州今年は7月22-28日開催、場所はウイスコンシン州オシュコシュ・ウイットマン地域空港(Wittmann Regional Airport, Oshkosh, Wisconsin)、参加者は例年65万人以上、世界最大の航空ショーで航空大国米国の国を挙げてのお祭りである。昨年は、ショーに参加した3,365機を含む1万機以上がウイットマン空港と近くのウイスコンシン州の地域空港に着陸した。そして1週間のショー期間中は毎時148回の離着陸が行われた。

試作機を含むあらゆる形式の航空機・気球から戦闘機/爆撃機に至る様々なサイズの航空機が展示される。

今年のハイライトは;―

カナダ空軍創設100周年に当たるので、カナダ空軍のCF-18ホーネットの「スノーバード」チーム、およびアブロ・ランカスター爆撃機のデモ飛行が行われた。

第二次大戦の転機となった1944年から80年になるのを記念して様々な第2次大戦機が参加した。

最新型の軍用機、F-35、F-22、F-16、などの展示飛行が行われた。

試作機協会(Experimental Aircraft Association)主催のショーだが、例年第2次大戦の戦勝国(米英カナダ)を中心とした航空祭展の色彩が強い。

図10:(EAA Air Venture)2023年7月24日、EAA Air Ventureで上空から撮影したボーイング・プラザ。

図11:(EEA Air Vencher)米海軍E/A-18 Growler 2機とLouis Horschel氏FG-1D Corsairの編隊飛行。E/A-18グロウラーは長さ18.4 m、翼幅13.6 m、最大重量29.9 ton。FG-1D Corsairはグッドイヤー社が原型のチャンス・ボートF-4Uコルセアを基に製造した戦闘機。長さ10.2 m、翼幅12.5 m、重量.約6ton。第2次大戦中の戦闘機と現在の戦闘機のサイズの違いが分かる。

図12:(Dylan Phelps-Centerline Images)第2次大戦中の爆撃機編隊飛行。現在世界中で飛行可能な2機のB-29と同じく英国空軍で使われたAvro Lancasterの1機。アブロ・ランカスターは欧州戦線で、B-29は太平洋戦線でそれぞれ重要な役割を果たした。B-29の1機FiFiは“南軍航空隊(Commemorative Air Force)”所属、ランカスター爆撃機はカナダ軍用機遺産博物館の所有機。B-29は初飛行が1942年9月、配備開始は1944年5月、3,970機が製造され、大部分が対日戦に投入された。米国戦略爆撃調査団(USSBS)の調査によると、日本本土空襲は380回行われ、対空砲火と迎撃戦闘機により485機が撃墜され、損傷した機数は2,707機、乗員3,044名が戦死した。参考までにB-29の諸元を記すと、全長30.2 m、翼幅43 m、離陸重量63.5 ton、爆弾搭載量9 ton、航続距離4,900 km。

図13:(John Meneely) P-51D マスタング(Mustang )戦闘機(機番N51HY)。P-51マスタングの写真は沢山あるが、これは最もよく撮れた写真の一つ。P-51Dはエンジンをロールス・ロイス製マーリン61(米国名パッカードV-1650-7)に換装した機体で、約8,000 機が製造され、「第二次大戦中の最優秀戦闘機」として米国での評価が高い。

図14:マグニクス(magniX)社製[magni650]電動モーター・エンジン(850馬力)を取付けたデハビランド・ビーバー(de Havilland Canada Beaver) [DHC-2]水上機。2019年12月に試験飛行に成功済。2024年4月にカナダの水上機運航会社「ハーバー・エア(Harbour Air)」から50機を受注、2026年から納入する。写真はバンクーバーから分解してオシュコシュに輸送、再組立中の姿。DHC-2は1,600機以上が作られ、最大で7人乗り。

―以上―

本稿作成の参考にした主な記事は次の通り。

  • Aviation Week July 29-August 11, 2024 “Fight’s On” by Steve Trimble
  • Aviation Week July 29-August 11, 2024 “GCAP Fighter Efforts Progress despite Looming Defense Review” by Tony Osborne
  • Aviation Week July 29-August 11, 2024 “F-35 Deliveries resume, Although Cost Pressures Remain” by Brian Everstine “Most Commercial Suppliers warn of insufficient Production Capability” by Jene Flottau and Christine Boynton
  • Aviation Week July 29-August 11, 2024 “From Ultrlight to Supersonic” by Molly McMillin and Jeremy Kariuki
  • Aviation Week August 12-September 1, 2024 “Home Stretch?” by Sean Broderick and Guy Norris