令和7年12月、我国周辺での中露軍活動と我国/同盟諸国の対応



2026年1月12日(令和8年) 松尾芳郎

令和7年12月、我が国および台湾周辺における中露軍の活動は高い水準のまま。これに対し我国および同盟諸国は、警戒を緩めることなく抑止力強化に努めている。

(China’s PLA and Russian Forces military drill around Japan and Taiwan in December were same as previous level. Japan and allies are putting defensive actions against the hostiles. Following are the details of major issues.) 

防衛省および各幕僚監部、米第7艦隊などが発表した12月における我国周辺の中露両軍の軍事活動および我国と同盟諸国軍の対応は以下の通り。発表日に発表機関の記載がないのは全て「統合幕僚監部」発表の件である。

中露軍の動向

  • 12月4日 Reuters報道 中国海軍艦艇100隻以上が東アジア海域に展開

ロイター通信は12月4日、中国海軍と海警局の艦艇が多数東アジアの海域に展開していると報じた。咋年10月高市早苗首相が誕生、“台湾有事は日本有事”と発言したことに中国は強く反発した。11月に台湾周辺に90隻を展開したのに続いて12月にも100隻以上を東シナ海・南シナ海・西太平洋海域のいわゆる第1列島線に展開させ、その海上戦力を誇示した。

  • 12月6日公表 中国海軍レンハイ他2隻宮古海峡経由東シナ海

12月5日午後、中国海軍レンハイ級ミサイル駆逐艦(103)「鞍山」、ジャンカイII級フリゲート(547) 「臨斤」、フチ(福池)級補給艦(902)の3隻が太平洋から宮古海峡を通り、東シナ海に向け航行した。これら3隻は11月11日に鹿児島県南端の大隈海峡を東シナ海から太平洋に抜け、太平洋上で活動していた。

図1:(統合幕僚監部)レンハイ級ミサイル駆逐艦(103)「鞍山」。055型(南昌級)満載排水量13,000 ton  8隻の一つ。各種ミサイル発射用VLS合計112セルを装備する。搭載ヘリはZ-202機。

図2:(統合幕僚監部)ジャンカイII級フリゲート(547)「臨斤」。054A型/江凱II型(徐州級)満載排水量4,050 ton 50隻の一つ。VLS 32セルを装備する。 搭載ヘリはZ-9C/Ka-28を1機。

図3:(統合幕僚監部)フチ(福池)級補給艦(902)「東平湖」(903A型)23,000 ton、速力20 kts。同型は7隻ある。

図4:(統合幕僚監部)レンハイ級ミサイル駆逐艦(103)、ジャンカイII級フリゲート(547)、フチ(福池)級補給艦(902) 3隻の11月11日〜12月5日の間の航跡。

  • 12月6日、7日、9日、12日公表 中国空母「遼寧」太平洋上で発着訓練

12月5日沖縄県尖閣諸島・久場島の北420 kmに姿を現した中国海軍空母「遼寧(16)」、レンハイ級ミサイル駆逐艦(101)、およびルーヤンIII級ミサイル駆逐艦2隻(117)・(124)の艦隊は12月6日に沖縄本島―宮古島間の海峡を通過太平洋に進出、12月6日に北北東に変針、北大東島と鬼界ヶ島を間を通過、12月7日には東に向かい、12月8日には南に変針・南下、12月9日から沖大東島を包み込むようにして西向けに航行し、12月12日には往路と同じ宮古海峡を通過、東シナ海に向け立ち去った。

6日〜12日の間、空母「遼寧(16)」打撃軍には、ミサイル駆逐艦「西寧(117)」、「開封(124)」、「南昌(101)」、補給艦「呼倫湖(901)」が行動を共にした。期間中、艦載機の発着訓練は20~60回/日でかなり練度が向上してきたことが判る。合計で260回行われた。

図5:(統合幕僚監部)空母「遼寧」(16)は建造途中だった旧ソ連空母「クズネツオフ」級2番艦を、中国がホテルにするとして購入、空母に作り直した艦で満載排水量60,000 ton、全長304.5 m。艦首甲板は、傾斜角14度のスキージャンプ方式の発艦甲板になっている。着艦はアングルドデッキ甲板で行われ4本のアレステイング・ワイヤで停止する。標準搭載機数は、J-15戦闘機・24機、Ka-28PL哨戒ヘリコプター・6機、Ka-31早期警戒ヘリコプター・4機など合計36機。

図6:(統合幕僚監部)ルーヤン(旅洋)III級ミサイル駆逐艦(124)「開封」。052D型駆逐艦/昆明級と呼ばれる。38隻建造予定で現在33隻が就航中。満載排水量7,500 ton、全長161 m、速力32 kts、艦橋周辺には4面のフェーズドアレイ・レーダーアンテナがある。兵装として、垂直ミサイル発射HT-1E型VLS 32セルを2箇所、64発の各種ミサイルを装備する。

図7:(統合幕僚監部)「フユ級高速戦闘支援艦」/「901型総合補給艦」、満載排水量48,000 ton、長さ241 n、幅32 m、速力25 kts、兵装は30 mm CIWSを4基、Z-8型・Z-18型を1機ずつ搭載する。写真は補給艦「呼倫湖(901)だが艦首の艦番号は旧(965)のまま。同型は3隻が就役中。

図8:(統合幕僚監部)空母「遼寧(16)」、ミサイル駆逐艦「西寧(117)」、「開封(124)」、「南昌(101)」、補給艦「呼倫湖(901)」からなる艦隊の航跡。大東島群島を周回して12月12日宮古海峡を通り東シナ海に戻った。

  • 12月7日 防衛省発表 中国軍機による我が自衛隊機へのレーダー照射

12月6日午後、沖縄本島南の空域で「遼寧」空母打撃群の動向の監視任務に就いていた空自「F-15」戦闘機に対し、「遼寧」から発艦した「J-15」戦闘機が2度に渡り射撃レーダーを断続的に照射する、と言う事案が発生した。

1回目は:16時32分~35分の間、空自「F-15」に対し断続的にレーダーを照射

2回目は:16時37分~19時8分の間、別の空自「F-15」に対し断続的にレーダーを照射

小泉防衛相は「極めて危険な行為」、射撃レーダーの照射は銃で言えば「引き金に指を掛け直ぐに発射できる」状態と同じ、として中国側に厳重に抗議を申し入れた。

図9:(統合幕僚監部)海自P-3C哨戒機が撮影した「遼寧」搭載の「J-15」戦闘機。初期型は2009年8月に初飛行、生産中止になっていたが、2020年2月から改良型の「J-15T」、「J-15DH」の生産を再開、100機ほどを運用している。全長22.3 m、翼幅15 m(折り畳み時7,4 m)、離陸重量32.5 ton、最大速度マッハ2.4、航続距離3,500 km、12箇所あるハードポイントに対空ミサイル。対艦ミサイルを搭載する。

  • 12月9日、10日公表 中国海軍艦艇2隻、大隈海峡と宮古海峡通を過り太平洋に進出、往復

12月8日ジャンカイII級フリゲート(529)が大隈海峡を通り太平洋に進出したが12月10日に戻り往路と同じ経路で東シナ海に戻った。

図10:(統合幕僚監部)「ジャンカイII級(江凱II級)フリゲートは「054A」型。同型艦は42隻ある。満載排水量4,000 ton、全長134 m、速力27 kts、兵装は76 mm単装砲1門、ミサイル垂直発射装置「VLS」32セルなどを備える。写真(529)は「舟山」。

12月8日には別のジャンカイII級フリゲート(548)が宮古海峡を通り太平洋に進出して12月10日早朝に戻り往路と同じ経路で東シナ海に戻った。

図11:(統合幕僚監部)(548)は「益陽」。

  • 12月9日公表 中ロ爆撃機4機。紀伊半島沖・東京まで600 kmに接近してから反転

12月9日昼間ロシア爆撃機「Tu-95」2機が日本海から東シナ海に進出、中国爆撃機「H-6K」2機と合流、東シナ海から宮古海峡を通り、北東の東京方面に進路を変更、四国・紀伊半島沖400 km/東京から600 km付近まで接近、反転して往路と同じ経路で東シナ海に戻った。宮古海峡を通過する際は往復とも中国軍戦闘機「J-16」が4機ずつ護衛任務についていた。またロシア機が日本海を飛行した際にはロシア戦闘機「Su-30」2機と早期警戒管制機「A-50」1機が警戒に当たっていた。

「H-6K」爆撃機は、射程1,500 kmの核弾頭搭載型巡航ミサイル「CJ-20」を搭載する。防衛省自衛隊幹部は今回の飛行について「東京を爆撃できると誇示する狙いがあった」と分析している。

中露軍爆撃機の動きに対し、翌日10日には、日本海上空で米空軍の「B-52」爆撃機2機と空自「F-35」戦闘機3機および「F-15」戦闘機3機が共同訓練を実施、攻撃するなら即時反撃すると、抑止力を示した。

図12:(統合幕僚監部)12月9日、中露軍が声明で使った言葉、爆撃機による「戦略演習」(相手国の国土を破壊すると言う意味)の航跡。

図:(統合幕僚監部)Tu-95MS爆撃機は1983年から製造。乗員7名、長さ49.5 m、翼幅51.1 m、最大離陸重量188 ton、航続距離15,000 km、エンジンはクズネツオフ製ターボプロップ出力15,000 SHPを4基。胴体内に6連装Kh-101巡航ミサイル・ランチャー、翼下面パイロンにも同ミサイル10発を携行できる。「Tu-95MS」の基地はシベリア・ウクラインカにある。

図13:(統合幕僚監部)「H-6」は、ロシアTu-16爆撃機を西安航空機で国産化した機体。H-6K、H-6H、H-6M、H-6Nなどがある。我国周辺にはH-6K、H-6M、それから最新のH-6Nが現れる。H-6Kは兵装搭載量が9 tonから12 tonに増え、機番が5桁表示、翼下面に巡航ミサイル6発を搭載する。

  • 12月12日公表 中国情報収集艦太平洋から宮古海峡を通り東シナ海へ

12月12日朝、ドンデイアオ級情報収集艦(794)が太平洋から宮古海峡を通り東シナ海に入った。これは先月11月8日大隈海峡を通り太平洋に進出した艦と同じものなので約1ヶ月の間、太平洋上・本州の南の海域で活動していたことになる。

図14:(統合幕僚監部)ドンデイアオ(東調)級情報収集艦(794)は「天狼星」2015年の就役。満載排水量6,000 ton、全長130 m、「815A」型4隻のうちの1隻。他に改良型の「815A-II」型4隻がある。

  • 12月19日、22日公表 ロシア海軍フリゲート、太平洋から与那国島―西表島間の海峡を通り東シナ海・そして対馬海峡を抜け日本海へ

ステレグシチーIII級フリゲート(337)は、10月3日対馬海峡を南下、10月5日与那国島と西表島の海峡を通り太平洋に進出、南シナ海を航行、12月18日に与那国島―西表島館を通過して、12月21日に対馬海峡を北東進・日本海に戻った。ほぼ3ヶ月の長期航海をしたことになる。

小泉防衛相によると、今回のステレグシチーIII級フリゲート(337)は、戦術核と通常弾頭を搭載できる「カリブル」巡航ミサイルを搭載する新型である。

図15:(統合幕僚監部)写真艦番号(337)は「グレミヤーシュチー」級フリゲートで20385型艦と呼ばれる。ステレグシチーII級(20380型)の改良型のため「ステレグシチーIII」級とも呼ばれる。満載排水量2,500 ton、全長106 m、速力30 kts、兵装はA-190 100 mm単装砲1門、UKSK VLSセル8基を備え、カリブル巡航ミサイル(射程300 km)を発射できる。

我国および同盟国の対応

  • 12月3日Newsweek報道 嘉手納基地の重要性

嘉手納基地は台湾から595 kmの距離にある米空軍基地、ローテーション配備される戦闘機部隊に加え、空軍、海兵隊、海軍の無人機部隊の運用拠点でもある。中国が台湾侵攻を開始すると中国軍の攻撃目標になる。米国防総省の報告書によると、中国は日本全域を射程に収める弾道ミサイルを2000発以上保有している。

嘉手納基地はペトリオットPAC-3対空ミサイルで防御されている。嘉手納の米第18航空団では11月6日、基地で行われた作戦即応演習「ビバリー・ハイ 26-1」の一つとして、滑走路の損害を迅速に復旧する訓練を実施した。

第18航空団配下の第18作戦支援中隊及び第18土木工兵中隊が行ったこの演習では、爆弾によるクレーターの充填、補強、瓦礫の除去、滑走路表面の複旧など、その技量と知識を試す内容だった。発表によれば、訓練は滑走路の損傷を迅速に修復する能力を検証し、脅威下でも基地が戦闘航空戦力を維持運用できるようにするのが目的であった。

第18航空団(18th Wing)は、嘉手納基地にある米空軍航空団の一つ、太平洋空軍隷下の第5空軍を構成する部隊、アメリカ空軍の中で最大の混成航空団である、尾翼に”ZZ”の識別記号がある。「F-15」戦闘機(2026年春までにF-15EX型48機に更新)で構成される「第44戦闘飛行隊(44th Wing)」・[第67戦闘飛行隊(67th Wing)]が主力で、それに救難飛行隊、空中給油飛行隊、空中航空管制飛行隊、などで構成されている。加えて地球規模攻撃軍団/AFGSC(Air Force Global Strike Command)に所属する「B-52H」、「B-1B」、「B-2」等の爆撃機がローテーションでしばしば配備される。

図16:(Wikipedia)嘉手納空軍基地は、平行滑走路2本「05L/23R」と「05R/23L」を中心にした面積20平方キロで羽田空港の2倍ほどの広さ。滑走路は50度/230度の方向で長さは約3,700 m、滑走路周辺に中学校、高等学校、ゴルフ場、野球場、ホームセンター、居住区など支援施設がある。

  • 12月4日 航空幕僚監部公表 12月5日〜21日の間、空自「C-2」輸送機と兵員26名を米ミズーリ州およびアリゾナ州基地に派遣、低高度飛行訓練を実施

12月5日〜21日の間、航空自衛隊は航空支援集団・第3輸送航空隊・第403飛行隊所属(美保基地)の「C-2」輸送機(58 1218号機)と人員26名が、米高等空輸戦術訓練センターの訓練に参加し戦術技量の向上をはかった。訓練期間は、令和7年12月5日〜月21日。具体的には低高度航法・物量投下訓練、低高度回避機動訓練の3つ。

訓練部隊は、11月5日に美保基地を出発、ホノルルで給油、ミズーリ州ローズ・クランズ空軍州兵基地(Missouri Air National Guard, 139th Airlift Wing)に到着し、10日・11日はここで訓練、15日からはリビー陸軍飛行場 (別名シエラビスタ市営空港/Sierra Vista Municipal Airport)で訓練を実施した。」

図17:11月10日、ミズーリ州ローズ・クランズ空軍州兵基地から離陸する空自第403飛行隊所属の「C-2」輸送機(58 1218)。「C-2」は川崎重工が主契約社、16機が配備されている、22機まで生産される予定。

  • 12月5日 陸上幕僚監部公表 1月11日に令和8年度習志野演習場で同盟諸国軍と共に降下訓練実施予定

令和8年1月11日、習志野演習場で令和8年度降下訓練始めを実施、空挺部隊の1年間の降下安全を祈願すると共に、同盟諸国との空挺部隊との関係強化を図る。陸自からは第1空挺団、第1ヘリコプター団等が参加する。多国籍軍として米英加豪を含む14カ国軍から参加する。訓練は自衛隊、米軍の航空機から第1空挺団、多国籍へ因果降下する予定だった。

しかし当日は強風のため降下訓練は中止となったが、訓練展示は例年通り実施され、小泉防衛相がエビ茶色のベレー帽を被り11 mの鉄塔から飛び降りた。

図18:(Motor Fan)訓練に参加したC-130輸送機、低空で飛来した。

図19:(Motor Fan) CH-47輸送ヘリコプターから降下する参加兵員たち。

  • 12月5日 陸上幕僚監部公表 1月13日〜20日の間、王城寺原演習場、習志野駐屯地で日米英3カ国軍の空挺演習を実施予定

令和8年1月13日-201の間、王城寺原演習場で空挺降下訓練および自由降下訓練を実施する。参加するのは、

陸自:第1空挺団、第1ヘリコプター団

米軍:陸軍第11空挺師団、第3海兵機動展開部隊

英軍:陸軍第16空中強襲旅団戦闘団

  • 12月10日 陸上幕僚監部公表 令和7年度 第6回目の米軍機からの降下訓練

令和7年12月16日、17日、第1空挺団兵員が習志野演習場及び横田基地で米空軍C-130輸送機から降下訓練を実施した、これは降下回数の増加と戦術技量の向上を図るため。

  • 12月11日公表 日米航空部隊、日本海上空でB-52爆撃機2機を交え戦闘訓練

12月10日 日本海空域で米空軍「B-52H」爆撃機2機の有事即応訓練に護衛する形で空自第3航空団所属の「F-35」戦闘機3機と第6航空団所属の「F-15」戦闘機3機が共同訓練を実施した。これは前日に中露両軍の爆撃機4機が太平洋上の東京の南西方向600 kmに接近、示威飛行を行った件に対する対抗措置である。

「B-52H」は「ルイジアナ州バークスデイル空軍基地(Barksdale Air Force Base, Louisiana)」の「第2爆撃航空団(Second Bomb Wing)」所属、尾翼に「LA」のコードが書いてある。

図20:(統合幕僚監部)米空軍「B-52H」2機を護衛し日本海上を飛行する空自戦闘機部隊。

  • 12月11日 海上幕僚監部公表 12月10日、広島湾で海自練習艦とベトナム海軍フリゲートが親善訓練を実施

説明省略。

  • 12月12日 海上幕僚監部公表 12月8日〜11日の間関東南方太平洋上で海自護衛艦は米空母「ジョージ・ワシントン」などと共同訓練を実施

12月8日〜11日の間、関東南方の太平洋上海域で、海自護衛艦「あきずき」は米海軍空母「ジョージ・ワシントン」、ミサイル駆逐艦「デユーイ」と各種戦術訓練を行った。

「ジョージ・ワシントン(USS George Washington, CVN-73)」は、原子力空母ニミッツ(Nimitz)級の6番艦で、1992年の就役、2015年に近代化改修を実施、2024年から横須賀に配備されている。2025年10月28日、高市早苗首相がドナルド・トランプ大統領と共に本艦を訪問した。満載排水量104,000 ton,、全長333 m、Westinghouse Electric製A4W加圧水型原子炉を2基備え、蒸気タービン4基を駆動・推進力を得る。速力30 kts以上。乗員は3,200名プラス航空要員2,480名。第5空母航空団(岩国基地)のF-35C戦闘機やCMV-22輸送機など合計80機ほどを搭載する。

ミサイル駆逐艦「デユーイ(USS Dewey, DDG-105)は、「アーレイ・バーク」級の55番艦、2010年3月の就役、2021年9月に第7艦隊所属艦、横須賀基地に配備された。満載排水量9,600 ton、全長155 m、速力31 kts、Mk.41 VLSを96セル備える。

「あきづき(DD-115)」は、いわゆる汎用護衛艦で2012年の就役、同型艦は4隻建造され、後継の「あさひ(DD-119)」型に続く。「あきづき」型は満載排水量6,800 ton、全長150.5 m、速力30 kts、兵装は、62口径5インチ砲1門、Mk.41 VLS 32セルなどを備える。

図21:(海上幕僚監部)空母「ジョージ・ワシントン(CVN-73)」と手前海自護衛艦「あきずき(DD-115)」

  • 12月12日発表 令和7年11月の緊急発進状況

説明省略。

  • 12月15日 海上幕僚監部公表 12月22日 三菱重工長崎造船所で令和5年度計画護衛艦の命名式・進水式を実施

12月22日三菱重工長崎造船所で防衛省海上自衛隊用、3,900 ton型護衛艦/フリゲート「もがみ」型の最後12番艦となる「よしい」命名式・浸水式を挙行した。式には小泉防衛相が出席した。

この後機關・電気・武器など艤装、各種試験を行った後、2026年度中に防衛省に引き渡される。

「もがみ」型はステルス形状でレーダー反射を抑えた凹凸のない外観が特徴、乗員は省力化が図られ90名。機雷戦能力と多機能製を備える多機能護衛艦[FFM]。Mk.41 VLS 16セルを装備する。

「もがみ」型の後継「新FFM」は、防衛省では2024年度計画艦として5年間で12隻を調達する予定。オーストラリア海軍も採用を決め11隻導入を予定している。

図22:12月22日、三菱長崎造船所で浸水式・命名式をあげた「もがみ」型フリゲート12番艦「よしい」。

  • 12月16日 海上幕僚監部公表 12月18日、ジャパン・マリン・ユナイテッド鶴見工場で令和4年度計画掃海艦の命名式・進水式を実施

12月18日、ジャパン・マリン・ユナイテッド鶴見工場で海自最新鋭掃海艦(MSO)の進水式が挙行された。同艦は「けらま( 308」」と命名された。

「けらま」は、海自最新型掃海艦「あわじ」型の5番艦、海自最大ののプラスチック(FRP)製で、潜水艦を標的にする深深度機雷を排除する能力に優れている。基準排水量は690 ton、全長67 m、速力14 kts、乗員50名。

機雷対処能力として「広範囲の深度にある機雷を探知する深深度掃海装置一式」、「海面を漂流する機雷を遠距離から探知するレーザー・レーダー装置」、「浮上した機雷を爆破処理するため20 mm機関砲1門」などを装備する。

また、三井造船製・自走式機雷処分用弾薬(EMD)、日立製作所製・新型可変深度式探知ソナー(OQQ-10)、中型の機雷捜索用水中無人機(UUV)、「OZZ-4」などの国産装備を搭載している。「あわじ」型掃海艦の建造は9隻が予定されている。

図23:(Jデフェンスニュース・イカロス出版)1218日ジャパン・マリン・ユナイテッド鶴見工場で進水式・命名式が行われた海自掃海艦「けらま(308)」。

図24:(海上幕僚監部広報室)「けらま」の主要装備。

  • 12月18日 陸上幕僚監部公表 1月22日〜2月2日の間、北海道各地の演習場で令和7年度米陸軍(カナダ陸軍を含む)と陸上自衛隊第11旅団が共同訓練「North Wind 26」を実施予定

令和8年1月22日-2月2日の間、北海道の真駒内駐屯地、南恵庭駐屯地、丘珠駐屯地、滝川駐屯地、滝川演習場、及び北海道大演習場の各地で、陸上自衛隊及び米陸軍・カナダ陸軍が積雪・寒冷地での実働訓練を行う。ロシアからの不測の侵攻に備え、作戦遂行能力・相互運用性の向上を図る。

参加部隊は;―

陸自:第11旅団、第10即応機動連隊など、

米軍:第11空挺師団、第2歩兵旅団戦闘団、在日陸軍航空大隊、第509歩兵連隊・第3大隊(第3大体にはカナダ陸軍プリンセス・パトリシア軽歩兵連隊の1個小隊が参加する)

第11機動旅団」は、札幌南の真駒内駐屯地を中心に、隷下に第10即応機動連隊(瀧川駐屯)、第11飛行隊(丘珠駐屯地)、第18普通科連隊(真駒内駐屯地)、第28普通科連隊(函館駐屯地)、等を持つ。南西諸島への侵攻に対抗して迅速に展開、島嶼防衛・奪還をする旅団である。

第11機動旅団は、中国軍の南西諸島侵攻時に迅速に対応・反撃するために編成された組織だが、今回の「ノース・ウインド26」演習のようにロシアの北海道侵攻にも対処できるよう訓練を行っている。

1月22日から北海道で行われる日米合同の共同訓練「North Wind 26」に対抗して、ロシアは、1月1日から3月1日にわたる2ヶ月間、北方領土の色丹島を中心に実弾射撃演習を実施すると通告してきた。中国と協調して我が国に圧力を加えるロシアの態度に一層の警戒が必要だ。

―以上―