B767型機飛行中脱出スライド作動。飛散して大事に至らず


2013-11-08     マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

南米コロンビアで、飛行中のアメリカン航空、B767-300型機が突然、脱出用スライドが作動。そのまま空中飛散し、事故を免れる珍しいインシデントが起きた事が航空専門メディアの11月7日の報道で判った。機体はアメリカン航空のオクラホマ州タルサ整備センターへ回航し、原因を調査中。

南米コロンビアで、飛行中のアメリカン航空、B767-300型機が突然、脱出用スライドが作動。そのまま空中飛散し、事故を免れる珍しいインシデントが起きた事が航空専門メディアの11月7日の報道で判った。機体はアメリカン航空のオクラホマ州タルサ整備センターへ回航し、原因を調査中。

航空専門紙によるとインシデントに巻き込まれたのは南米コロンビアの首都からフロリダ州マイアミに向かったAA-916便(乗客乗務員数は不明)。ボゴタ空港を離陸後、高度7,500㍍付近を上昇中、機内に突然ボーンという爆発音が響いたという。乗務員は主翼付けね付近の緊急脱出スライド1個が展開し、右側主翼上面に垂れているのが確認した。幸い脱出スライドは、機体に二次的ダメージを生じる事無く飛散。スライドに繋がる緊急脱出口もドアはロックされた状態で、空気漏れに伴う客室気圧降下の緊急事態に追いこまれずに済んだ。そのままマイアミに飛行を継続したという。